「コミック・ゴン!第二号」(ミリオンムック/1998年5月1日発行)に収録
この号には、伊藤潤二先生「地獄の人形葬」も収録されております
作品の欄外には「伊藤潤二 秘密の手帳」というインタビュー、作品の後には「伊藤潤二の恐怖のクリーチャー完全大図鑑」が掲載されており、とても参考になります
池沢さとし先生「平成版サーキットの狼 サイドストーリー」
当時の読者だった男性の「素朴な質問」(裕矢とミキの初体験はいつ?)に答える内容…なのだが、他にもっと解決すべき疑問があるだろ!
とりあえずは、読者の質問にも、覗き趣味な欲望にもきっちり答えてくれた池沢先生のサービス精神に乾杯!!
どれだけ需要があるのかわからないムダ知識
「牧スズカ」は「小原幸子(本名)」先生のペンネーム
巻末にペンネームと本名、どちらがいいかと「悩み」が書かれているが、あまり読者からの返信はなかったのではないだろうか?
小原幸子先生の作品、地味なんだよね~
結局、本名に落ち着くことになります
黒川一夫・原作/いばら美喜・脚色「49番目の男」(「漫画ボイン」1968年4月号)
ある青年が、邸の地下室に入らないことを条件に、資産家の独身マダムと結婚するが…という内容
ぱっと見にはいばら美喜の絵のようだが、見れば見る程、違和感が募ってくる
絵に「切れ」が全くないし、デッサンもビミョ~
ついでに、「モルモットの解剖」が出てくる作品に望月みさお先生「のろわれた女医」(1964年頃?/東京漫画出版社)がある
https://t.co/blbJzfFEhh
サディスティックなのか牧歌的なのか、よくわからない…
「モルモットの解剖」に関しては、医学博士だった手塚治虫先生の作品で扱われているかもしれない
怪奇漫画では授業でしゅっちゅう「カエルの解剖」をしている気がしているが、入江しげる先生「すみれさんのマスコット物語」(「少女ブック」1956年6月号付録)は「カエルの解剖」が登場する最初期の漫画の一つでは?と考えている
少女漫画なのに解剖シーンがやけにリアルで、作者の実体験だったのかも
杉浦茂「慶安異聞」(「増刊ヤングコミック」1979年2月20日号)
忍者ものだが、代表作「猿飛佐助」が脳梅毒に侵されたような感じで、ここまでやったらフリークス趣味としか言いようがない
でも、どこまでも無邪気で、独特な芸術センスがビンビン伝わってくる
「漫画芸術」として再評価されるべきでは?
石原はるひこ先生は初期は繊細かつ幻想的な作風だったが、徐々に同郷の山上たつひこ先生に似た作風となる
個人的にはこの手の作品には魅力を感じず、「ほうれん荘奇譚」なんか、この題名にこのキャラでバッタモンのオーラしかない
ただ、石原先生の名誉の為に言っておくと、「マカロニ」よりも早いです