同じ雑誌に掲載のパンチョス・石綿「女子高生・乱舞」
美少女好きのオヤジが女子高生のコスプレをして、女子高に潜り込み、女生徒に淫行をする…という妄想をだらだら描いた作品
オヤジの女子高生姿があまりに不自然で、読んでいるうちに色々とこみ上げてくるものがある
ラストは哀愁に満ち溢れてます
松本正彦「玩具戦争」(滝田ゆう「ヌケタン」併録)
突如、おもちゃがあらゆる文明の産物を食べ始め、物質主義的社会が崩壊する…という一種のユートピアSFもの
正直、安直な内容であるが、作者の学歴社会への憤りだけはひしひしと伝わる
裸一貫でも人間は生きていける…と訴えたかったのかもしれない
やまおか玲次「肌絵流し」(和田春馬・原作)
凡天劇画会さんによるnote「第12回 刺青とメディア展開」で紹介された、凡天太郎先生の自伝漫画
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プロモーション漫画との事だが、「ハンチク」彫師や大根や自分の太腿で練習といったエピソードが滅法面白い!!
単行本化されてるの?
東海林さだお先生の「アサッテ君」は新聞四コマ漫画の名作中の名作
毎日新聞での連載は1974年からだが、それ以前の雑誌ver(「漫画エース」1967年5/5号)で、アサッテ君はトルコ風呂に行っている
あのアサッテ君が「トルコッ」と発言するコマはかなりの衝撃
キャラに歴史あり…という事なんでしょうね
「コミック・ゴン!第二号」(ミリオンムック/1998年5月1日発行)に収録
この号には、伊藤潤二先生「地獄の人形葬」も収録されております
作品の欄外には「伊藤潤二 秘密の手帳」というインタビュー、作品の後には「伊藤潤二の恐怖のクリーチャー完全大図鑑」が掲載されており、とても参考になります
池沢さとし先生「平成版サーキットの狼 サイドストーリー」
当時の読者だった男性の「素朴な質問」(裕矢とミキの初体験はいつ?)に答える内容…なのだが、他にもっと解決すべき疑問があるだろ!
とりあえずは、読者の質問にも、覗き趣味な欲望にもきっちり答えてくれた池沢先生のサービス精神に乾杯!!
どれだけ需要があるのかわからないムダ知識
「牧スズカ」は「小原幸子(本名)」先生のペンネーム
巻末にペンネームと本名、どちらがいいかと「悩み」が書かれているが、あまり読者からの返信はなかったのではないだろうか?
小原幸子先生の作品、地味なんだよね~
結局、本名に落ち着くことになります
黒川一夫・原作/いばら美喜・脚色「49番目の男」(「漫画ボイン」1968年4月号)
ある青年が、邸の地下室に入らないことを条件に、資産家の独身マダムと結婚するが…という内容
ぱっと見にはいばら美喜の絵のようだが、見れば見る程、違和感が募ってくる
絵に「切れ」が全くないし、デッサンもビミョ~
ついでに、「モルモットの解剖」が出てくる作品に望月みさお先生「のろわれた女医」(1964年頃?/東京漫画出版社)がある
https://t.co/blbJzfFEhh
サディスティックなのか牧歌的なのか、よくわからない…
「モルモットの解剖」に関しては、医学博士だった手塚治虫先生の作品で扱われているかもしれない
怪奇漫画では授業でしゅっちゅう「カエルの解剖」をしている気がしているが、入江しげる先生「すみれさんのマスコット物語」(「少女ブック」1956年6月号付録)は「カエルの解剖」が登場する最初期の漫画の一つでは?と考えている
少女漫画なのに解剖シーンがやけにリアルで、作者の実体験だったのかも