しんどう秀章「恐怖への旅」
奇妙な霧に包まれた青年の身体が縮むという内容だが、リチャード・マチスン原作のSFホラー映画「縮みゆく人間」が元ネタ
好美のぼる「呪いをあなたに」、いけうち誠一「小ちゃくなあれ」等、人間の縮小化を扱った怪奇漫画があるが、この映画に影響を受けているのだろうか?
二階堂正宏「のりこ」
名作(?)「極楽町一丁目」の続編の一つ
パターンはいつも通りだけど、人体破壊描写が過激化
水虫になった両足を切断、暑いからと散弾銃で撃ったり、しゃっくりを止める為に首を切断したりと大暴れ!!
それを小粋なラスト一コマで巧みにまとめる作者の才能には本当に唸らされる!!
関崎志げ夫「フィリックスちゃん」(鈴木出版/1961年12月1日発行)
1960年に「フィリックス・ザ・キャット」がNHKで放送された関連で出されたものらしい
漫画版の方は、原作のスマートさやスタイリッシュさは皆無で、昭和のどら猫な感じ
内容は荒唐無稽な冒険ものだが、日本オリジナルなんだろうなあ
レディコミ界の大御所、矢萩貴子先生による「ホラーM」掲載作品「孤島の魔」
内容は、若者達が漂流した孤島の中央には奇怪な巨木があり、その実を食べた者はハーピーに…って、関よしみ先生「霧の底」っぽいような…
それでも、趣向を凝らして、人間の「業」をハードに描き、矢萩先生はやはりプロです!
同雑誌に掲載の一峰大二「7月1日の夕陽」
ミサイル落下まであと4時間。大混乱の中、度重なる失敗に自信をなくしていた青年医師は、浮浪児の命を救う為、困難な手術に挑む…という内容
心にしみ入る、激渋な傑作
グロい心臓手術(カラー)や凄惨なパニック描写はかなりのトラウマ度だが、これは泣ける!!
「エクソシスト」は日本の怪奇漫画にも絶大な影響を与えているが、黒田みのる先生の手にかかると、竹藪のある家が舞台だし、濡れ場はきっちりあるし、最後は「手かざし」で決めてくれるしで、こちらの期待を全く裏切らない
ちなみに、手かざしの金山女医は名作(?)「霊障人間」でお馴染みの御方です
太田康介先生には青年誌向けの作品もあり、その際は「デン康介」を用いた模様(と言っても、画像の一作しか確認できていないけど…)
一応、裸の女性は出てくるものの、内容はどこか関節が外れたような、いつもの作風で、正直、青年誌とは水が合わないように思う
でも、この浮いた所がいいんだなあ~
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(エロ注意!!)
久しぶりに脳ミソに蛆がわきそうな漫画を読んだ
MARO・東「パンティおしめり占い師」(「まんが壮快号」1975年1月号)
MARO・東先生は「コミックVOW」で紹介され、そのスジでは高名な御方(のはず)
「漫画Q」にも描いてたような…(うろ覚え)
次号予告「蛇にみこまれた娘」が気になる
やすだたく「血涙ストリーキング」(「漫画快楽号」1974年6月号)
1974年頃は世界的にストリーキングが流行しており、やすだ先生は早速、漫画に取り入れた模様
でも、会社で全裸になる事が、愛の証拠になるのだろうか?(ちなみに、ストーリー上の必然性は皆無)
これでハッピーエンドにされてもなあ…
(センシティブな内容故、注意)
「漫Q身の下相談室 生理の前後に狂っちゃいます!」
月経の間、やたら発情したり、万引きしたり、産婦人科医に子宮を取れと詰め寄ったりと、はた迷惑な女性からの相談
私は男なので女性の身体の事は全くわからないけど、解答者にボロクソ書かれても、仕方がないと思う…
あつたゆりこ先生「悪霊夢」
10代の小中学生がメインの読者であろう「週刊マーガレット」誌上に、グロの頂点を極めたルチオ・フルチの血みどろ三部作の一つ「地獄の門」の、よりによって内臓ゲロゲロ・シーンをブチまけた事は快挙だと思っている
あつた先生、「guts」あるぜ!!
https://t.co/r7ZXUuqTVj
(非常に下品な内容です。女性は読まない方が賢明です)
オナニー指南は、あの臣新蔵先生(故・平田弘史先生の実弟)の「抜か六戦記」(「漫画快楽号」1979年9月号)にも扱われている
何、この説得力…?
にしても、「ミミズ千匹」を再現するために、本物のミミズを使ったのは、この人達だけに違いない