同雑誌に掲載の一峰大二「7月1日の夕陽」
ミサイル落下まであと4時間。大混乱の中、度重なる失敗に自信をなくしていた青年医師は、浮浪児の命を救う為、困難な手術に挑む…という内容
心にしみ入る、激渋な傑作
グロい心臓手術(カラー)や凄惨なパニック描写はかなりのトラウマ度だが、これは泣ける!!
「エクソシスト」は日本の怪奇漫画にも絶大な影響を与えているが、黒田みのる先生の手にかかると、竹藪のある家が舞台だし、濡れ場はきっちりあるし、最後は「手かざし」で決めてくれるしで、こちらの期待を全く裏切らない
ちなみに、手かざしの金山女医は名作(?)「霊障人間」でお馴染みの御方です
太田康介先生には青年誌向けの作品もあり、その際は「デン康介」を用いた模様(と言っても、画像の一作しか確認できていないけど…)
一応、裸の女性は出てくるものの、内容はどこか関節が外れたような、いつもの作風で、正直、青年誌とは水が合わないように思う
でも、この浮いた所がいいんだなあ~
こちらのツイートにはセンシティブな表現が含まれている可能性があります。
(エロ注意!!)
久しぶりに脳ミソに蛆がわきそうな漫画を読んだ
MARO・東「パンティおしめり占い師」(「まんが壮快号」1975年1月号)
MARO・東先生は「コミックVOW」で紹介され、そのスジでは高名な御方(のはず)
「漫画Q」にも描いてたような…(うろ覚え)
次号予告「蛇にみこまれた娘」が気になる
やすだたく「血涙ストリーキング」(「漫画快楽号」1974年6月号)
1974年頃は世界的にストリーキングが流行しており、やすだ先生は早速、漫画に取り入れた模様
でも、会社で全裸になる事が、愛の証拠になるのだろうか?(ちなみに、ストーリー上の必然性は皆無)
これでハッピーエンドにされてもなあ…
(センシティブな内容故、注意)
「漫Q身の下相談室 生理の前後に狂っちゃいます!」
月経の間、やたら発情したり、万引きしたり、産婦人科医に子宮を取れと詰め寄ったりと、はた迷惑な女性からの相談
私は男なので女性の身体の事は全くわからないけど、解答者にボロクソ書かれても、仕方がないと思う…
あつたゆりこ先生「悪霊夢」
10代の小中学生がメインの読者であろう「週刊マーガレット」誌上に、グロの頂点を極めたルチオ・フルチの血みどろ三部作の一つ「地獄の門」の、よりによって内臓ゲロゲロ・シーンをブチまけた事は快挙だと思っている
あつた先生、「guts」あるぜ!!
https://t.co/r7ZXUuqTVj
(非常に下品な内容です。女性は読まない方が賢明です)
オナニー指南は、あの臣新蔵先生(故・平田弘史先生の実弟)の「抜か六戦記」(「漫画快楽号」1979年9月号)にも扱われている
何、この説得力…?
にしても、「ミミズ千匹」を再現するために、本物のミミズを使ったのは、この人達だけに違いない
同じ雑誌に掲載のパンチョス・石綿「女子高生・乱舞」
美少女好きのオヤジが女子高生のコスプレをして、女子高に潜り込み、女生徒に淫行をする…という妄想をだらだら描いた作品
オヤジの女子高生姿があまりに不自然で、読んでいるうちに色々とこみ上げてくるものがある
ラストは哀愁に満ち溢れてます
松本正彦「玩具戦争」(滝田ゆう「ヌケタン」併録)
突如、おもちゃがあらゆる文明の産物を食べ始め、物質主義的社会が崩壊する…という一種のユートピアSFもの
正直、安直な内容であるが、作者の学歴社会への憤りだけはひしひしと伝わる
裸一貫でも人間は生きていける…と訴えたかったのかもしれない
やまおか玲次「肌絵流し」(和田春馬・原作)
凡天劇画会さんによるnote「第12回 刺青とメディア展開」で紹介された、凡天太郎先生の自伝漫画
https://t.co/YAXOKuBWsg
プロモーション漫画との事だが、「ハンチク」彫師や大根や自分の太腿で練習といったエピソードが滅法面白い!!
単行本化されてるの?
東海林さだお先生の「アサッテ君」は新聞四コマ漫画の名作中の名作
毎日新聞での連載は1974年からだが、それ以前の雑誌ver(「漫画エース」1967年5/5号)で、アサッテ君はトルコ風呂に行っている
あのアサッテ君が「トルコッ」と発言するコマはかなりの衝撃
キャラに歴史あり…という事なんでしょうね