立風書房のレモンコミックスには、ムッシュー田中、三原一晃(aka広永マキ)、岬マヤ(aka石井まさみ)といった、いくら読者が子供だからってプロフィールがデタラメ過ぎな方々がいる
でも、最強はダイナミックコミックスのドン男爵
ハッタリとは言え、ここまで壮大にかまされると、あなたの勝ちです…
「お葬式」と来れば、当然「足が痺れ」で、映画でも触れられている
戦後、社会の西洋化により正座の機会が減ったことが原因だろうが、私の知る範囲では、1968年の漫画にその手の描写がある(谷ゆきお先生「歩く石像」)
葬式での足の痺れを最初に扱った漫画がいつ頃、描かれたのか、ちょっぴり気になる
人形ものの隠れたトラウマ・ホラーをもう一つ
かわいありさ「首狩り人形」(「サスペンス&ホラー」1994年12月号)
死産した妹の魂が人形に宿り、首を切りまくる…という内容
伊藤潤二先生「首のない彫刻」の劣化コピーっぽいが、こちらはなりふり構わない残酷描写で勝負
チャッキーも裸足で逃げ出すぜ!
古山寛「闇が呼んでいる」
内容に関しては、以下のサイトを参照の事
https://t.co/lJQNellVH7
古山寛先生は貸本漫画とは思えない、非常に高度な内容の作品を発表しているが、どんな方なのだろうか?
「諸星大二郎先生に先駆けた、伝奇ホラーの元祖の御一人」と形容しても構わないと私個人は思っている
阿木二郎「黒い涙」(曙出版/1966年?)
イヌダハジメ(aka キクタヒロシ)氏の今は亡き名ブログ「イヌノキュウカク」で紹介された作品
部落差別を受ける少女をもろに描いているが、内容は正直な所、つまらない
それよりも作者の阿木二郎先生の方が気になる
鈴原研一郎先生と関係があるようなのだが…
(エロ注意)
まちだ美緒「愛の儀式」(「ミステリーTIRA-MI-SU」1992年6月15日)
夫に捨てられた女が悪魔の秘薬を使い愛人と入れ替わろうとする話
作者は恐らく、ひばり黒枠単行本でお馴染みの「まちだ昌之」先生の変名
まちだ美緒・名義はこれしか確認できませんでしたが、他にもあるんでしょうか?
紀能圭子「魔人形」(1989年「少女フレンド3月10日号増刊サスペンス&ホラー特集号」)
西洋人形が歩く度に惨劇が起こる…という内容で、人形が生理的に気持ち悪いのに加え、残酷描写もキツい
単行本未収録の為、トラウマだけど題名がわからない人が多いのでは?
そういう人達に届け!!(届けるなよ…)
ツイートから約五年半後、ようやく判明(協力して下さった方々には感謝致します!!)
「毬夜の池」(1997年「ミステリーDX8月20日号増刊 ザ・ホラー」収録)
この作品の人形、いまだに本気で苦手(でも、興奮して何回も読み返してる)
にしても、「サスペリア」掲載と思っていたのに、思い違いかなあ…
千田義一「珍パンティ商売」(「週刊㊙」1977年5月6日号)
この絵はどう見ても、杉戸光史先生なのだが、千田義一・名義は初めて見た(本名ではないはず)
内容は、風俗嬢が、臭い(匂い?)付パンティを商売している男と組み、ビールを飲みまくって、パンティに漏らしまくるという、トホホ…なものです
佐藤まさあき先生と言えば、劇画界を代表する一人で、ピカレスク漫画の印象が強いが、こんな脱力系の怪奇漫画も描いていた
「桃源人」(「怪奇入門①」収録)
この作品に登場する化物が懐かしのお菓子「ぬ~ぼ~」のキャラを野生化させた感じで、凶暴なのにどこか愛嬌がある
好きだったなあ、ぬ~ぼ~
巴里夫先生の漫画に出てくる幽霊も良い感じだが、「夕顔の精」も負けず劣らず味わい深い
(画像は「三つの花によせて」(1958年/鈴木出版株式会社)収録の、いそじましげじ(磯島重二)名義「ゆうがお」より)
妖精と言っても、もろに仮装だが、逆さのマスカレードマスク(?)の怪しいセンスがステキ