杉浦茂「慶安異聞」(「増刊ヤングコミック」1979年2月20日号)
忍者ものだが、代表作「猿飛佐助」が脳梅毒に侵されたような感じで、ここまでやったらフリークス趣味としか言いようがない
でも、どこまでも無邪気で、独特な芸術センスがビンビン伝わってくる
「漫画芸術」として再評価されるべきでは?
石原はるひこ先生は初期は繊細かつ幻想的な作風だったが、徐々に同郷の山上たつひこ先生に似た作風となる
個人的にはこの手の作品には魅力を感じず、「ほうれん荘奇譚」なんか、この題名にこのキャラでバッタモンのオーラしかない
ただ、石原先生の名誉の為に言っておくと、「マカロニ」よりも早いです
(性的な内容の為、その手が嫌いな方や女性は読まない方が賢明です)
宮本武蔵を扱った作品は幾多とあれど、「武蔵が夢精する描写」があるのは、中島利行先生「吠えろムサシ 地の巻」だけかもしれない(違ったらゴメンね)
相変わらず、中島先生の描く美少女は可憐で、武蔵が漏らす気持ちはよくわかる
武内つなよし「青年赤胴鈴之助 赤い恐怖」
正義の味方はキチガイを相手にする事が多いが、この作品は一味違う
赤い腰巻を見ると、逆上し、相手を惨殺するも、その間の記憶が全くない
その為、鈴之助はラストまで適切な判断ができないまま
真の「狂気」の前では、正義の味方は脆いものなのかもしれない
暑い夏…
そんな夏の風物詩と言えば「扇風機」だが、扇風機が人を襲う漫画があった
御茶漬海苔先生「妖怪物語 第21話 妖怪アンチック堂 妖怪せんぷう機の巻」
内容は画像を見ての通りで、人が扇風機に切り刻まれる話
いばら美喜「みな殺し」を彷彿させる
他にも扇風機が人を襲う漫画はあるのだろうか?
(エログロ注意!!)
団隼人・作/清水おさむ・画「嗜虐の女」
SM趣味の美人妻。彼女の嫁した家の男系は30歳を過ぎると、脳が梅毒に侵されてしまう…という内容
ラスト、ド迫力のグロ・シーンが唐突に捻じ込まれるが、これって何かの映画のトレスでは?
心当たりのある方はご教示いただけますと幸いです
小学生の時のトラウマ、手塚治虫先生「ザ・クレーター②」
実は、今も苦手(特に、身体両断のシーンと、いけにえの断首のシーン)
改めて読むと、語りの上手さに驚く
元ネタがあっても、それを巧みにアレンジして、自分の作品に仕立て上げている
スポ根以外はどんなジャンルでも描けたというのも頷ける