『ピンキー・パニック』
六波羅芳一(1987 久保書店)
ようやく六波羅(ろくはら)芳一の単行本が集まった。
既に好事家の間で絶大なる評価を得ている本作は、確かにエロ、怪奇、サイケの三拍子揃ったアングラ劇画の名作として後世にまで語り継がれるべきマスターピースであった。
ブラップラネッ!
『喜劇新思想体系』山上たつひこ
読了。ギャグ漫画というフォーマットでタブーをこれだけ限界まで追求した作品ってないんじゃないかしらと思わされる。
障害者=心が美しいという勝手なイメージ(烙印)にまで踏み込んで、徹底的に偽善の皮を剥ぎ取っていく。
あぁ、これ10代の頃に読みたかったなぁ。
タコピーがあんなにウケるんだったら直野祥子の「毛糸のズボン」「はじめての家族旅行」「マリはだれの子」なんかの短編をアニメ化したらいいのにと思うんだけど
凡天劇画会さんの新刊
「戦記ものかぁ、、」と思った人、ちょっと待って欲しい
最初こそちゃんとした戦争ドラマだが終盤いきなり◯◯◯が登場、敵に囚われてしまいそれを忍者、奇術師、怪力男などの特殊部隊で救出するという、最早我々の知っている太平洋戦争とは違う何かが展開する奇跡的な話だから! https://t.co/ZgGcOuj2or
「蟹工船」が話題になっていますが「劇画蟹工船〜覇王の船」はジョージ秋山のアシスタントでもあったイエス小池×小林多喜二というコラボが奇跡的な化学反応を起こしまくってしまった作品であると同時に、小説版も併録という蟹工船フリークにとってはたまらない一冊となっておりますので要checkですよ!
この「札束犬」も犬の肛門に変な機械をぶっ込んで光を照射すると糞が札束に変わるという、とても常人の思考では辿り着けない発想から生み出された奇跡の作品。
期せずして後の失われた20年、デフレ社会に対する早過ぎた警鐘を鳴らすと共に、その対策までも指し示してくれている予言の書だと言えよう。
永山洋の作品を初めて知ったのは辻中さん(現まんだらけ社長)のコラムだったと思う。
掲載誌が手に入ったので再読したんだけど、つげ義春の「もっきり屋の少女」を表面だけ雑にパクった本作は下品かつ救いの無いラストまで只々ひたすらに投げやり。
でもそれがいいんです。
https://t.co/YYSndOQUHG
九美淳「SMちゃん」
掲載誌が今手元にないけど多分昭和50年代のSMセレクトかな
大人漫画というよりパロディ的な作品ですがなかなか面白い
『硝煙心中』水沢和彦
(ナック情報 1971.12)
この作品は本当にひどい。
意味もなく男女が道行く車を狙撃し、セックスし、撃たれて死ぬ。
最後まで何も分からない。
一体何が言いたいのか?
多分何も言いたくないのだ。
だからこそ素晴らしい。
こういう作品を俺は後世に伝えていきたいと思う。
#興味ない人には見分けがつかない
どちらが本物のいばら美喜か君には分かるかな?
佐川一政「漫画 サンテ」を購入
原画が一枚ついてくるのだが本編では再構成されており、手書きの文字も打ち直されているので
何と言いますかこちらの方が「分身」という感じがします