『獣人オルセウス』
あまりに想像力を超えた存在を目の前にした人間にとって言葉は無力である。
まるで橋本・蝶野組と対戦する前の坂口征二のごとくグーでパチンパチンと掌を叩きながら
「もう何も言いません!見てください!」と呟く事ぐらいしか出来ない。 
   「0病棟」は郷力也先生と太陽プロ名義での作品だが、デビュー当時の様子が師である池川伸治先生の短編に描かれている。
池川先生の漫画は奇抜なタイトル、発想が特色だがその志はあくまでも高い。
その高さが若干変な方向に振り切れている気もしなくはないが、むしろそれが魅力と言える。 
   萩原玲二先生の『勝手にジャンキィロード』は単なるオレンジロードのパロディとしてネタ的に捉えられてるかもしれんが、それを抜きにしても名作だと思うので一度は読んでもらいたい。
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   増刊プレイコミック(秋田書店)1976.8.20
室井至誠や叶バンチョウ掲載
室井作品はまだ80年代に入って画風を確立する前の絵柄だ
そして小池一夫&北野英明コンビのタイトルは強烈過ぎる 
   「ガキ大将」土器豊人
プレイパンチ 1970.4(檸檬社)
土器豊人も謎の作家だ
検索しても「縄文人へのメッセージ」とかそんなのしか出てこない
他の雑誌でも見かけた事ないし、そもそもガテ・プロとは何だ
誰か教えて欲しい 
   二分の一成人式って本当に存在するんだね
子供が体育館で殺し合って生き残った半分だけが成人出来るイベントだと思ってた 
   『実験』直野祥子(ガロ 1968.8)
直野先生のおそらくこれがデビュー作になるのかな。
「時間」と「快楽」を断ち、食物だけを与えられて二百時間の間地下に閉じ込められた若者たちは、いずれ正気を失っていき。。
既に後の超恐怖シリーズやショックな世界に通じる独特の後味の悪さは確立されている。 
   仕事柄今年も職場での忘年会は中止なのだが、こんな性分なのでその金をレコードや本に回せるかと思うと心から嬉しい 
   聖レイ先生の初期作品にはゴア描写が散見されるのでちょこちょこ集めているのだが、最近のお気に入りはこれ。
早見純先生の「月曜日はもう来ない」でも亡くなった妻の陰部を愛玩するキチ◯イ爺が出てきたが、こちらは寿司。
正に究極VS至高の対決とも言え、甲乙付け難い。 
   『リンヘイルの魔像』伊藤まさや
(STAY 1985.1 ラポート)
手元にある唯一の伊藤まさや作品掲載誌。
久しぶりに読み直してうーん、さっきはああ書いたが、やっぱりこれが世に出ないのは何とも勿体ないなぁと思ってしまう。
せめて短編集だけでも。。