愛と死のわかれ道は北朝鮮への帰国事業で日本に残った青年と少女のラブストーリー
結末はあっさりだが、今になって思えばこの題名も意味深である
『萩原利夫 不完全漫画集』(2013 自費出版)
ずっと探していた本。
奇妙でグロテスクな人物達が織りなす耽美にして醜悪な世界。
神田森莉先生や熊谷蘭治先生の作風を思わせる極端にデフォルメされた歪なデザイン。
どれをとっても異常で退廃的だが、墓標と呼ぶには余りに早過ぎたのではなかったか。
W杯というと最強伝説黒沢の第1話を思い出す人が多いと思うが、そんな事よりあれから既に約20年が経っていて当時の黒沢より自分が歳上だって事の方が感慨深いよ
氏の著作を読み直していたのだがまんがゴリラ的にはUA!よりむしろ1972年のトップパンチ増刊に掲載された中村源一郎の「性狂い」(「B級読み物がいく!」収録)を復刻したのが大きい
思想や行いは別としてこれは素晴らしい本だと思います
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少女マンガとエロ漫画を異種交配させるというトチ狂った作品で一部の好事家に支持されている謎の作家さわやぎゆきしげ
掲載誌を入手したので眺めていたのだが表紙の作品タイトルの上に「少女マンガの奇才!!本堂哲也」と書いてあるのを発見
『シライサン』崇山祟
この漫画は
ホラー なのか、
青春 なのか、
ギャグ なのか、
と問われたならば!
全部です!
買って読まなきゃ分からない!
ニューヨーク!
真弓定夫の本を見る度に一体どういう人間が買っているのか疑問だったが、こういう人なんだろうな https://t.co/gbA6Fjkagm
『硝煙心中』水沢和彦
(ナック情報 1971.12)
この作品は本当にひどい。
意味もなく男女が道行く車を狙撃し、セックスし、撃たれて死ぬ。
最後まで何も分からない。
一体何が言いたいのか?
多分何も言いたくないのだ。
だからこそ素晴らしい。
こういう作品を俺は後世に伝えていきたいと思う。
『素人売春』
(1977 土曜漫画増刊)
このタイトルのど直球さに思わず怯んでしまうが、それ以上に常山先生の問題作「人間失格」が異彩を放っている。
すげー内容だなと初読の時は思ったがちゃんと雑誌のコンセプトにそぐう物だったのだな。
紙で読みたかったので嬉しい。
池川伸治先生について話していて思ったんだけど、先生の作品に対する姿勢と断筆の経緯は当時の学生運動と相通じる物があるように感じたなぁ。
漫画を取り囲む世間や業界に対しての憤りやそれを変えていこうと太陽プロを立ち上げ、でも変わらない現実。。
最早描く意味を見出せなくなったのだろうな。
『試し斬り』凡天太郎
(話のタネ本 1968.6.11 )
過去にあった不具や出自によって謂れなき差別を受けた人間による犯罪や復讐譚は、差別を助長するものとして徐々に世の中から消えていった。
だが俺は、かつてそこにあった怒りや恨みのエネルギーに何かを感じる事には今でも意味があると思っている。