H・デイビスの本によると、夜中に曲がかかった途端絶叫して驚いて飛んできた家族に「ここのギターを聴いて!」と大騒ぎしたらしいです。まあ気持ちはわかりますね。 
   英語で「Make a show」なんですが、ドイツ語では「マッハシャウ」とかいうらしいんですけど「『マックショウ』にしか聞こえんかった」と後にジョージは言ってます。 
   「最劣等生クラス20人中20番」というのはある意味さすがジョンというかw 「こんな成績でこの先どうするつもりなのか」と言ってきた学校側に「そっちこそ5年もかけて息子に何を教育してきたんだ」と言い返したミミおばさんは偉い! 結局見るに見かねた校長がアートカレッジに推薦してくれました。 
   ジョンの家庭環境はメンバーの中で唯一中流と呼べるものでしたが、それゆえのプライドがミミにはあって、ジョンが「下層階級」の子供の影響で言葉遣いや服装が乱れるのをすごく嫌がっていました。ジョンがそっちへ行った原因の一つは、そういった義母への反発からでしょうね。 
   実際はこの「郵便屋さん~」の方をちゃんと手紙で出していたらしいです。結構かわいいところがあるなジョン。シンシアもポールもほんの時折一瞬だけ顔を見せるジョンのピュアで優しい姿に魅かれてたみたいですね。 
   彼女たちは時々家の中まで入っていたそうですが、初期の頃はトイレットペーパーとか捨ててあるメモとか些細な物しか持ち帰らなかったのでポールも暗黙のうちに許していました。2階の窓から「ブラックバード」を歌ってくれたり、のちにそのうちの一人がマーサの散歩係になったりもしたそうです。 
   マルは郵便局勤め&パートタイムのキャバーン用心棒から一転してロードマネージャーに。もう奥さんも子供もいたのに勇気ある転身ですね。なお、このジョンのジャンボは行方不明のまま見つからなかった模様。 
   それで急遽ジャムサンドが作られて出てきたわけですが、お礼にジョージはサインをあげたとのこと。のちのアップル時代にも、アップルスクラッフスの女の子にきゅうりとチーズのサンドイッチを作ってもらったそうです。 
   正確にはハムサンドらしいですが。このハンブルクのエピソードからも、ビートルズが1日12時間以上演奏場に閉じ込められていて、いかに外の世界を知らなかったかということがわかりますね。 
   ポールはイエスタデイの時も、バイオリンに出ない低音を出せと言ったりビブラートをかけるなと言ったりしましたが、譜面を見て「この楽器では出ない高音だよ」と言った今回の二人に「だから何?」と返事したマーチンもかなりのもんだと思います。