実は最終巻で号泣するのではないかと予測していた。しかしほとんど泣けなかった。肩透かしと言ってもいいほどに。それは現実が感動的なクライマックスを拒否していたから。涙によるカタルシスを許してくれなかったから。代わりに残るものは、「涙を流せないことの呪い」である。
午前十時の映画祭でもないのに、わざわざ電車に乗って10時開映の映画を見に行く俺(´・ω・`) まあ映画を超えた個人的な関心もあり、『ある男』と対になる意味でも仕方ない。と言うわけで、これから『千夜、一夜』。
平原演劇祭、次回は5月14日(日)宮代町で中島敦。その次が5月28日(日)に高幡不動でジョジョ劇の予定。パンイチモッコリのヴァニラアイスや、このシーンがどう表現されるか楽しみです(・∀・) https://t.co/69YxG9TgiW
芝居の内容は堀田善衛の小説『若き日の詩人たちの小説』のアクティヴリーディング(あるのか、そんな言葉)。基本は小説のリーディングだが、あらゆる演出を凝らして、それをフィジカルな表現に落とし込んでいる。役者は男性6人で、しばしば着替えたり薄着になったり脱いだりするので、どこかマッチョ… https://t.co/5IrtyCPwFT
ところで『ある男』を見たら、どうしたって『千夜、一夜』も見ないわけにはいかない気になってきた。だって明らかに繋がっているというか、コインの裏表みたいな話だから。今週中に何とかして見よう。
極力ネタバレを排したため、漠然とした表現ばかりになってしまったが、何かしら感じるところがあったら、ぜひとも読んでいただきたい名作である。