この前も言ったが、あの壮大な大河ドラマは、本当ならNHKでやって欲しいくらいだが、戦後の内容はかなりダーク。劇場映画では尺が足りない。Netflixのリミテッドシリーズとして映像化してもらえないものだろうか。
そしてついに登場、タイトルロールの川尻しのぶを演じるのは、「イオの月」で平原演劇祭に初参加した池田淑乃。こちらは紛う方無き実写版川尻しのぶだ。見た目ではなく雰囲気や感情表現が、まんま川尻しのぶ。
そんなスティルライフを脅かす出来事が起きる。家に侵入して来たニャンコ(世にも美しいブリティッシュブルー(*´д`*)のタマ)を過失で死なせてしまったのだ。ニャンコを演じるのは、平原の2.5次元担当「人外ならまかせろ」の西岡サヤ。
夫を軽蔑しまくっていたしのぶだが、中の人が変わった夫に初めて恋をしていく。この感情表現が、極めて自然で分かりやすく、どんどんしのぶが可愛らしく見えていくところが凄い。
『千夜、一夜』失踪した夫の帰りを待つ女の物語。「ある日突然全ての生活を捨てて、どこかへ消えてしまう失踪者」に元々強い関心があった上に、先日見た『ある男』とは「失踪した者/失踪された者」の物語で言わばコインの表裏。これは見ずばなるまいと思って見たのだが…大きな衝撃を受けた。
ジョジョ劇の後半は「吉良吉影の静かな愛」。簡単に説明すると、吉良吉影というのはジョジョ第四部のラスボスにあたるシリアルキラー。あらゆるものを爆弾に変えるスタンド「キラークイーン」の持ち主♪しきぷすはもええ〜しゃど〜ん いんは〜ぷりてぃきゃ〜びねっと
簡単に言えば東村アキコという漫画家が、若き日に出会った型破りな絵画教師 日高先生との思い出を綴った「私漫画」である。学校ではなく個人の絵画教室だが、体育会系スパルタ式の、今ならさすがにありえないだろうという、とんでもない先生だ。
吉良は、スタンドを使って大家のカバンから金を取り、その金を渡す。スタンドは見えないが、そのことを理解したしのぶはますます夫(中身は吉良)に惹かれていく。
1巻から2巻あたりまでは明るい青春もので、美大受験生のあれこれがコメディタッチで描かれる。周りに美大出身者や美大生が比較的多い私には、彼らの実態を知る上でいろいろと勉強になる部分が多かった( ̄ー ̄)ニヤリ