【新刊】『闇の精神史』木澤佐登志(ハヤカワ新書)19世紀末ロシア、独立直後のジャマイカ、サイバー空間…様々な時と場所に現れた「宇宙」をめぐる思想。分子となって銀河に散らばる全祖先の復活を唱える者、自らのルーツを土星に見出し異形の音楽を創り出す者…果てなき頭上の漆黒に人は何を見るのか?
【新刊】『空間の未来』ユ・ヒョンジュン オ・スンヨン(クオン)望ましい未来を創造する鍵は、階層間移動を可能にする〈新しい空間〉にある。いま韓国でもっとも注目される建築家が、住宅、学校、会社、商業施設、自然環境などの問題を通じて語る、ポストコロナ時代の革新的な都市文明論。
【新刊】『コッド岬 浜辺の散策』ヘンリー・D・ソロー(平凡社ライブラリー)作家ソローはコッド岬を旅しながら、荒々しくも美しい海と、そこで生き抜く人々の営みに人間と自然との共生を見る。独特の感覚と静謐な情景描写が光る旅行記の待望の新訳。
【新刊】『文化的持続可能性とは何か 文化のゆるやかな共鳴を捉えるために』原知章(ナカニシヤ出版)日本の事例に基づき、人類学、民俗学、考古学を横断しながら、文化を持続させる営みを描き出したポストSDGs時代の人文学論集。
【新刊】『動物たちの日本近代 ひとびとはその死と痛みにいかに向きあってきたのか』志村真幸(ナカニシヤ出版)躾、殺処分、肉食、動物愛護運動…死や暴力を通して、人間と動物の関係はどのように規定されてきたのか。
【新刊】『共生する生きもの図鑑』サミ・ベイリー(原書房)動物同士、動物と植物、昆虫など、自然界のさまざまな生きものたちの「共生関係」をリアルで美しいイラストとともにわかりやすく紹介。意外な関係におどろき、その多様性、合理性にも納得の、大人からこどもまで楽しめるカラー図鑑。
【新刊】『中華を生んだ遊牧民 鮮卑拓跋の歴史』松下憲一(講談社選書メチエ)4世紀の華北に遊牧王朝・北魏を建て、五胡十六国を統一した鮮卑拓跋部。「野蛮な胡族」が漢族を支配し、今にいたる「中華のスタンダード」を創造する対立と融合の300年の歴史を描く。
【新刊】『関東大震災がつくった東京 首都直下地震へどう備えるか』武村雅之(中公選書)関東大震災の被害を拡大させたのは無謀な都市開発だった。江戸、明治大正、そして戦後から現在、東京の拡大と震災の歴史を追う。
【新刊】『WeOwnTheCity 世界に学ぶ「ボトムアップ型の都市」のつくり方』フランチェスカ・ミアッツォ トリス・キー(フィルムアート社)