【新刊】『歴史の本棚』加藤陽子(毎日新聞出版)研究書、小説、ノンフィクション、エッセイ、写真集など、日本近現代史の泰斗が、その感性ですくい上げた名著を紹介。世の中の動きや世界の情勢に読者の目を向けさせる書評集。
【新刊】『火星人にさよなら』鈴木雅雄(水声社)ユートピア文学の残骸とSFの予兆のあいだで引き裂かれた時代において、異星人という《不可能なイメージ》を描いた者たちの夢の軌跡をたどる異色の試み。
【新刊】『神風頼み 根拠なき楽観論に支配された歴史』秦野裕介(柏書房)元寇、国体の形成、特攻…神風に頼る根拠なき楽観的な意識はいつ、どのようにできて、なぜ現在にまで影響を与え続けてきたのか。史実をもとに、凝り固まった「神国思想」の虚妄を暴く。
【新刊】『家業とちゃぶ台』向田邦子(河出書房新社)家族や家業など人間ドラマが真骨頂だった向田邦子。家業が舞台の懐かしの向田ドラマから、「はーい・ただいま」「時間ですよ2」「寺内貫太郎一家2」の脚本3本と、シナリオとドラマにまつわるエッセイを収録。
【新刊】『ハチのいない蜂飼い』西村玲子(山と渓谷社)小さないきものたちは、淡々と生きる姿を見せてくれる。岐阜県郡上市で小さな洋菓子店を経営する著者が、ニホンミツバチとの暮らしや、それを取り巻く自然のお話を綴る。養老孟司との対談も収録。
【新刊】『本屋になりたい この島の本を売る 増補』宇田智子(ちくま文庫)東京の巨大新刊書店から沖縄の小さな古本屋へ。沖縄の「地産地消」の本の世界に飛び込んだ著者が、沖縄に関する本を買い取り、並べて、売る日々の中で、本と人のあいだに立って考えたことを綴る。7年の日々を大幅加筆。
【新刊】『北斎 百鬼見参』すみだ北斎美術館(講談社)人気作、肉筆画から版本まで…鬼才が描いた、異界への「恐れ」と「親しみ」。「恐ろしい鬼」「哀しい鬼」「愛らしい鬼」時代を超えて跳梁跋扈する姿を、北斎の筆はどう捉えたか?
【新刊】『不倫、それは峠の茶屋に似ている たるんだ心に一喝!!一条ゆかりの金言集』一条ゆかり(集英社)仕事、恋愛、美容、生き方…漫画家・一条ゆかりが贈る、人生をサバイブするヒント満載の金言集。描き下ろしショート漫画「その後の有閑倶楽部」も収録。
【新刊】『わたしからはじまる 悲しみを物語るということ』入江杏(小学館)心ない報道、周囲からの偏見と差別、沈黙を強いる母への抵抗…2000年に起きた「世田谷事件」の被害者遺族が、“被害者遺族はこうあるべき”といった世の中の「大きな物語」に抗い、魂の再生へと向かう軌跡を綴る。
【新刊&パネル展】『わたしの心のレンズ』大石芳野(集英社インターナショナル新書)ベトナム、アウシュヴィッツ、広島、長崎、沖縄…戦争の悲劇に襲われた地で撮影・取材を続け各地の生活を見てきた著者。戦争、差別をもたらす「何か」とそれを超えた共存と共生への道を考える。写真パネル展も開催中!
【新刊】『魔法のほね』安田登(亜紀書房)ある日、迷い込んだ町で不思議な骨とう店を見つけた小学5年生のたつき。勇気を出して扉を開けると、店の老人から未来を予知する魔法のほねをもらい…能楽師・安田登が描く、古代中国にタイムスリップする冒険ファンタジー。