【新刊】『わたしからはじまる 悲しみを物語るということ』入江杏(小学館)心ない報道、周囲からの偏見と差別、沈黙を強いる母への抵抗…2000年に起きた「世田谷事件」の被害者遺族が、“被害者遺族はこうあるべき”といった世の中の「大きな物語」に抗い、魂の再生へと向かう軌跡を綴る。
【新刊】『歴史の本棚』加藤陽子(毎日新聞出版)研究書、小説、ノンフィクション、エッセイ、写真集など、日本近現代史の泰斗が、その感性ですくい上げた名著を紹介。世の中の動きや世界の情勢に読者の目を向けさせる書評集。
【新刊】『汀日記 若手はなしかの思索ノート』林家彦三(書肆侃侃房)コロナ禍に"二つ目"となった。ぽっかりと空いた時間に、ぽつりぽつりと紡いだ言葉。これは、ほんのひとときの雨宿りの時間なのかもしれない。東京郊外で暮らす若手噺家の2020年4月~2021年5月の日々を綴った日記文学的思索集。
【新刊】『不倫、それは峠の茶屋に似ている たるんだ心に一喝!!一条ゆかりの金言集』一条ゆかり(集英社)仕事、恋愛、美容、生き方…漫画家・一条ゆかりが贈る、人生をサバイブするヒント満載の金言集。描き下ろしショート漫画「その後の有閑倶楽部」も収録。
【新刊】『タゴール・ソングス』佐々木美佳(三輪舎)「歌い、そして自分を信じなさい」 タゴールの歌は教えてくれる、別れ、貧困、矛盾、苦境を乗り越える力が自分のなかにあることを。ドキュメンタリー映画「タゴール・ソングス」の取材・撮影で出会った歌い手をめぐる物語。
【新刊】『動物たちの日本近代 ひとびとはその死と痛みにいかに向きあってきたのか』志村真幸(ナカニシヤ出版)躾、殺処分、肉食、動物愛護運動…死や暴力を通して、人間と動物の関係はどのように規定されてきたのか。
【新刊】『闇の精神史』木澤佐登志(ハヤカワ新書)19世紀末ロシア、独立直後のジャマイカ、サイバー空間…様々な時と場所に現れた「宇宙」をめぐる思想。分子となって銀河に散らばる全祖先の復活を唱える者、自らのルーツを土星に見出し異形の音楽を創り出す者…果てなき頭上の漆黒に人は何を見るのか?
【新刊】『改革が作ったアメリカ 初期アメリカ研究の展開』佐久間みかよ 橋川健竜 増井志津代 小倉いずみ(小鳥遊書房)文学、宗教、歴史、文化をカバーする多角的な論考と、先端的な視座から重要事項を俯瞰するエッセイにより、学際的なアプローチで初期アメリカ研究を更新する。