『つげ義春大全』15巻。「沼」の青年が少女の首を締めてからの展開が当初描かれていて、長井社長の手により削除されていたことを初めて知った。読みたかった。でもここで次のシーンに飛ぶから美しいのだ、とも思えて。ミロのビーナスの腕ですね。他にも新発見いろいろ。買おうつげ大全。
「衰弱」を「すいじゃく」と書くと本当に衰弱した感じがするのは楳図かずおの『おろち』で学んだ。ところで昨日マスクして蒸し暑い中買い物に出たんだけどやたらにすいじゃくした。たぶん老齢による。
改めて『おろち』の「戦闘」読み直す。主題も考えさせられるがこの台詞のたたみかけ。「恐ろしいと分かっていても」「死ぬと覚悟しながら」同じフレーズを何度も何度も執拗に使う事で嫌も応もなく読者を引きずり込むテクニックがすごい。