妖怪世界の征服とか、でかい展望があるのじゃなく。市井に紛れて小悪事を何十年も何百年も重ねている、というのはかなり斬新だったと思う。そしてその理由も何もない。それが彼の仕事だからってのがまたかっこいい。ザラブ星人みたいだ。
『鏡じじい』めだま親父の「なんていやらしい爺だ」は昔から強く記憶してたけど改めて読み返すと「さびしければわしがすぐいく」すとっ「あっ」ゴロゴロ←このゴロゴロはかなりやばいな。鏡の中で何やってるかいっさい描写無し。つげ少女。
『夢見酒』より。たぶん水木先生本人の筆であろう、最初から最後まで全編まったく表情が変わらない飲み屋のおかみさん。これが愛情溢れる笑いなのか冷笑なのか。正体不明な魅力。
あいかわらず仕事の合間に水木しげる漫画大全集をチラチラ(仕事の合間の逃避)。特に風刺系短編の、身も蓋もない最後の一コマはどれも良い。好き。4枚目『猥談指南』(野坂昭如原作)の描き文字で→「世の中にはいろいろな人がいるものである…」はどんな漫画にも使える最強最後のフレーズである…。
トキワ荘の興奮冷めやらないので『電脳なをさん』から二人がコキワ荘に引っ越してくる話を。当然ですが実際のトキワ荘にも藤子両先生にもテラさんにも、トキワ荘ミュージアムにもいっさい関係ないフィクションであります。よろしくお願いします。こうだよこうだよ。
こないだ行ったトキワ荘ミュージアムからの連想だけど。つげ先生が青春を過ごした1畳の部屋もどこかで再現して欲しいな。
『電脳なをさん』。ジョブズが体調不良で2009年のイベントの基調講演を欠席、CEOもティムクックに交代。アップルはどうなるの?って頃の漫画。仮面ライダーの主役交代のドタバタになぞらえる。会議の人たちの台詞は平山亨さんの著書や村枝賢一先生の『仮面ライダーをつくった男たち』からとりました。
ガンダムに出てくるビットとかファンネルとかもちっちゃいモビルスーツの格好をしてればかわいいと思うのだ。
その後、自分も手に入れました。入ってる!幼い読者がストーリーを追えるようにって配慮なんだなあ。(続)
そして自分は知らなかったんですけど!この続編ってあの!あのNHKでドラマ化するから!ってことで掲載されたのか!連動して!あれと!よりによって!!
柱の状況説明、『ポーの一族』でもやってた。SFだからってわけじゃないんだな。別コミの伝統だったりするのか。