吾妻ひでおの描くリアルな女性像は、例えばつげ作品の「リアリズム調に描かれた醜悪な女性や老女」(おかっぱ頭の幻想的な少女とは対照的な生々しい存在としてのそれ)とよく似ている。もっとも『夜の魚』は、つげ的な「個人の心証風景」の体裁を取りつつ「時代性」をも反映していることに価値がある。
男がリアルな女性に怯みながら「昆虫のような異形の存在とは性交可能」という『夜の魚』の描写は「記号絵を介してしか女性の身体性と向き合えない男たちの性意識」を冷徹に表現していると大塚は語る。大塚は「80年代の不毛さ」を吾妻に見出だし、それを吾妻以外に描き得なかった事に価値を置いている。
コンビニに置いてる救いようのない実話系雑誌あるじゃないですか?
アレすげえファンシーな絵柄にして読みたいんですよ。新手のエルサゲートで。
斎藤O子 - Wikipedia
『漫画ブリッコ』『漫画ホットミルク』元編集長のO子さんの記事を即興で書いた。大塚英志より年上なので正に番頭に相応しい。漫画編集者といえば嫌われがちなんだが、みんな優しく厳しいO子さんが好きだった。ある意味で稀有な才能の持ち主だったと思う。https://t.co/r9nOGmid06
森野うさぎ先生は『シベール』終刊号に「こえだちゃん」のSEI的なパロディを描いてますね。『GORO』82年3月11日号には「最新のビョーキは《こえだちゃんシンドローム》」「□リコンの極致リカちゃん派をして『こえだファンは異常だ』といわしめるほど」という記述があるが元ネタは森野さん周辺だろう。
登場人物がことごとく即物的で業まみれ。感情移入させる余地がない。あと主人公の「腹筋バキバキボディで超モテモテになりました」とかいう前時代的なバブルのノリも薄ら寒い。少なくともこんなボンクラとボンクラしかいない世界があったら本当イヤだなあと思いました。
揃いも揃ってKUZUの総合商社みたいな広告漫画。内容も絶妙に下品&下劣でヘタウマチックな絵柄もそれを増長させている。
https://t.co/vkrvVVkvkp
アリス出版の自販機本『ガール&ガール』(1982年)には蛭子能収の漫画が掲載されている。エビスさんなりに気を使って工口に挑戦してるが、まあ実用性は皆無です。この頃、蛭子さんは非漫画系自販機雑誌の穴埋めとして自販機界では重宝されていたのだ(ただしアリス出版と群雄社の二社に限っての話)。
少女漫画が□リコン漫画の布石になったことは知っている人は知っているが、これがその証左になろうか。
『漫画ブリッコ』に連載されていた中田雅喜(女性)のマニアックなパロディ漫画『桃色三角』は竹宮恵子調のキャラクターに蛭児神建のナニを触らすというような話なんだが、こういう馬鹿馬鹿しいパロディの受け皿になったのが「□リコン漫画」で、その代表格は内山亜紀、みやすのんき、牧村みきだろう。