モモやマミのようなぴえろ娘が登場する以前は貴重な美少女アニメだった『女王陛下のプティアンジェ』(77年)。81年頃「冗談半分に、このアニメを持ち上げるのが流行った」という。蛭児神建がプロデュースした数々の同人誌がそれだ(ただし蛭児神が路理同人ブームに与えた功績は余り検証されていない)
吾妻ひでおといえば「アンジェ」だ。これらの漫画はオブジェ・マガジン『遊』や蛭児神建発行の『アンジェ』(元シベ同人やサーカスマッドカプセルが執筆。全104頁)に掲載された二次創作だが、どう甘言を弄したのか単行本『海から来た機械』に無事収録された。完全なるプティアンジェになる日は近い…
白夜書房元編集局長の末井昭が約50年前に描いた劇画。つげ忠男っぽい濃い絵柄で岡山のド田舎から出てきたばかりの青年とは思えない才気あふれる様がうかがえる。
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『漫画ブリッコ』に連載されていた中田雅喜(女性)のマニアックなパロディ漫画『桃色三角』は竹宮恵子調のキャラクターに蛭児神建のナニを触らすというような話なんだが、こういう馬鹿馬鹿しいパロディの受け皿になったのが「□リコン漫画」で、その代表格は内山亜紀、みやすのんき、牧村みきだろう。
少女漫画が□リコン漫画の布石になったことは知っている人は知っているが、これがその証左になろうか。
アリス出版の自販機本『ガール&ガール』(1982年)には蛭子能収の漫画が掲載されている。エビスさんなりに気を使って工口に挑戦してるが、まあ実用性は皆無です。この頃、蛭子さんは非漫画系自販機雑誌の穴埋めとして自販機界では重宝されていたのだ(ただしアリス出版と群雄社の二社に限っての話)。
揃いも揃ってKUZUの総合商社みたいな広告漫画。内容も絶妙に下品&下劣でヘタウマチックな絵柄もそれを増長させている。
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登場人物がことごとく即物的で業まみれ。感情移入させる余地がない。あと主人公の「腹筋バキバキボディで超モテモテになりました」とかいう前時代的なバブルのノリも薄ら寒い。少なくともこんなボンクラとボンクラしかいない世界があったら本当イヤだなあと思いました。
森野うさぎ先生は『シベール』終刊号に「こえだちゃん」のSEI的なパロディを描いてますね。『GORO』82年3月11日号には「最新のビョーキは《こえだちゃんシンドローム》」「□リコンの極致リカちゃん派をして『こえだファンは異常だ』といわしめるほど」という記述があるが元ネタは森野さん周辺だろう。