日本漫画社の白土三平名義の全19冊のうち、唯一復刻されていない「死霊」。
戦争被害者の遺族が戦争加害者に復讐をとげ、正義感の強い息子(主人公)がそれに復讐、それに対してまた復讐‥という連鎖の話。両方やばい。
この作品だけ"プロダクション作品"とクレジットされてるのが気になる。
#白土三平
#バロン吉元 さんの短編作品「教師」が素晴らしいのは、冒頭一人の教員の演説がただ滑稽にみえるだけなのに、写実的な扉絵一枚の挟まった後は、冒頭と同じギャグ的な描写が現実味を帯びた悲哀さを強調するものとして読者の心に機能し出すところ。
※ビッグコミック1971年12月10日号
テレビアニメ「少年忍者 風のフジ丸」の原作はそのタイトルとの類似から週刊少年マガジン連載の「風の石丸」と勘違いされますが、実際には1959年の貸本作品「忍者旋風」(風魔忍風伝)になります。現在、小学館文庫のkindleと秋田書店の白土三平選集版が発売中です。
#白土三平
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数年前に秩父の山で見つけたサスケがよく使うキノコ、ほこりたけ。外はぱりぱり、中はふさふさ、ビックリするほど粉が入っています。
#白土三平
1976年「トップコミック」に連載された「死舞」(葉山伸・作、西村つや子・画)は、男装の三太と大奥御中臈の万里の双子の姉妹の話。葉山伸というのは小説家羽山信樹さんの別名です。それにしても西村つや子さんの作品情報がネット上に一切無いのが不思議でなりません。単行本化しないとこうも儚いのか。
1968年の「雪夜叉峠」「浅き夢見じ」などは小島剛夕プロ作品として西村つや子さん作画で発表されています。小山春夫さんも女性キャラは奥さんが描いていたようだし、女性は女性が描くという流れがあった様子。剛夕さんは「カムイ伝」を抜けた直後ですが、西村さんも裏方として関わっていたかもしれない
「週刊漫画ゴラク増刊」に連載された「地獄草紙」(滝沢解・作、西村つや子・画)は、画商の夫と浮世絵師の妻が最高の地獄絵を完成させるために七転八倒するお話。お互い本気でえぐいことばかりをするけれど、なぜかいつも思い通りにいかないところが微笑ましい。こちらは1976年に単行本化されています。
小島剛夕さんのアシスタントは女性ばかりでした。彼女たちの作品はほとんど復刻されていませんが、伝統をテーマにした素晴らしいものがたくさんあります。1977年「漫画アクション増刊」に発表された三枝由理さんの「友禅哀染め」は、トラブルにめげずに友禅の染色技巧を学ぶ女性と老人の師弟愛の話です
かつて八王子は桑都(そうと)と呼ばれ、絹織物の一大産地でした。1975年「別冊漫画アクション」に発表された「シルクロードの女」(佐々木守・作、西村つや子・画)はこれを題材にした短編作品。幕末の商人が自分の婚礼を偽装して生糸を横浜に売り込みますが、これに利用された花嫁の怒りがばくはつする話
カムイ伝作中には作者のサインが登場する遊び心も。
ユパ様とかジョセフジョースターは赤目リスペクトなのではとか無駄に深読みしてみたりもする。
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ゴールデンコミックス版(1966年)や小学館文庫版(1997年の)「忍者武芸帳」のこのようなリライト作業部分は小島剛夕さんがおこなっています。興味のある方は貸本原本(1960年)や復刻版(2009年)と見比べてみてはいかがでしょうか(^^