かつて八王子は桑都(そうと)と呼ばれ、絹織物の一大産地でした。1975年「別冊漫画アクション」に発表された「シルクロードの女」(佐々木守・作、西村つや子・画)はこれを題材にした短編作品。幕末の商人が自分の婚礼を偽装して生糸を横浜に売り込みますが、これに利用された花嫁の怒りがばくはつする話
「週刊漫画ゴラク増刊」に連載された「地獄草紙」(滝沢解・作、西村つや子・画)は、画商の夫と浮世絵師の妻が最高の地獄絵を完成させるために七転八倒するお話。お互い本気でえぐいことばかりをするけれど、なぜかいつも思い通りにいかないところが微笑ましい。こちらは1976年に単行本化されています。
矢口高雄さんのデビュー作品「長持唄考」は1984年の「木造モルタルの王国」にも収録されていることを忘れてました。どうも昔からこの本の存在を忘れてしまう。あまりにも分厚すぎて脳が「本」だと認識していない気がする。 https://t.co/OBLbVlqHWt
1960年の作品「伝火矢才蔵」は作者が物語の舞台に入り込んでしまうような構成で、歴史との繋がりを身近に感じさせてくれるところが好きな作品です。後年のつげ義春や矢口高雄作品的な雰囲気があります。
#白土三平
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つげ義春、つげ忠男兄弟の漫画は「みていて悲しくなる主人公」ジャンルだけど、少女漫画と違うのは登場人物全員が悲しみなところ
1957年4月に発行された日本漫画社13冊目の単行本「ここに幸あり」(伊藤久)は原爆を扱った名作で、前衛的な描写を織り交ぜながらもとても感動する作品です