『神さまがまちガえる(1)』読んだ。あらゆるものの左右が反転する、など世界規模で起こるバグの中で生きる人々を描いた作品。『やがて君になる』の仲谷鳰先生新作。摩訶不思議な出来事が起こることに慣れてバグにすぐ順応する人々の様子は、日常と非日常が混じった雰囲気で面白い。
『真柴姉弟は顔が固い』読んだ。表情筋が死んでいて真顔しかできない姉弟の学校生活を描いたコメディ。表情はないが心中では多弁な姉弟のキャラクタが面白い。普段はいがみあいながらも実際は仲良しな二人の関係性も良い。丁寧で安定感のある作画でもキャラクタ達のコミカルさが上手く演出されている。
『双亡亭壊すべし(19)』読んだ。空爆でも壊れない謎の幽霊屋敷を舞台にしたアクションホラー。今巻に収録されている大仕掛けはちょっとあからさま過ぎてバレバレではあったが、藤田先生の画力と演出力の圧が強く良い出来だった。サブキャラクタのエピソードが次々消化されて最終決戦直前の様相。
『逃げ上手の若君(18)』読んだ。生きる英雄と殺す英雄、北条時行と足利尊氏の生死を賭けた鬼ごっこを描く物語。史実をベースにしたダイナミックな展開の中で個性的なキャラクタ達が上手く制御されて躍動している。シリアスとコメディ、史実とフィクションとのバランス感覚もよい塩梅。
『みょーちゃん先生はかく語りき(7)』読んだ。生徒達や周囲の人々からの頼みごとに本気で答えようとする養護教諭女性が主人公の作品。理性的なようで欲望を隠し切れないキャラクタ達やフェチ要素の強い謎シチュエーションへの持って生き方など、本作ならではのユニークの雰囲気がある。
『みょーちゃん先生はかく語りき(4)』読んだ。生徒達からの下ネタ相談に本気で答えようと努力する養護教諭女性が主人公の作品。 エロい相談に対して自制心を持って真摯に対応した結果、何故だかよりエロい方向に向かっていく主人公の天然エロトラブルメーカーっぷりが面白い。オススメ。
同じアフタヌーン本紙連載で11月22日に発売した『ブルーピリオド(13)』と『ビターエンドロール(3)(完)』、『カオスゲーム(1)』のカバー裏表紙、3作品とも本編のコマ切り抜き画像。全体の作業量は減りそうだし本編の雰囲気や内容を伝えやすいんだろうけど、もうちょい工夫があっても…とも思う。
『ながたんと青と-いちかの料理帖-(4)』読んだ。客足の遠のいた料亭の跡取り女性とそこに婿養子に来た口の悪い青年が主人公の料亭物語。主人公二人の互いへの複雑な想いとその変化に関する描写が繊細で素晴らしい。登場する料理も美味しそうだし、調理過程が丁寧に描写されるのも良い。オススメ。
『家が好きな人』(井田千秋)
一人暮らしの部屋を自分好みにアレンジしてお家時間を謳歌する5人を描いた作品。家をイメージしたコマと個人の所有物でプライベートな空間が上手く表現されている。
#2023上半期好きな漫画表紙デザイン
『じゃあ、あんたが作ってみろよ(2)』読んだ。婚約者にフラれたステレオタイプな思考の男性が自分の価値観を見つめ直す物語。 自身の中の偏見に苦しみながらも矯正するため努力していくキャラクタ達に好感が持てる。食事をキーアイテムとして人間ドラマを展開するスタイルも谷口先生らしい。オススメ。