柳沢きみおプロデュースによる「青春カップルゲーム」。単なる双六ではなく、ガールフレンドとの相性次第でポイントが変わる。ガールフレンド交換のタイミングが沢山あるのが柳沢きみおらしい。これで一緒に遊んでくれた人はまだ一人もいないので、ゲームとして面白いかどうかは不明。
『中間管理録トネガワ』が大ヒットしたのは、ギャグの完成度が高いだけでなく、中間管理職のインサイトを深く突いているからだと思う。人口のボリュームゾーンである40代50代の中間管理職世代が共感出来るサラリーマン漫画は少ないのでブルーオーシャンだったのでは。添付は7巻から引用。
『釣りバカ日誌』の浜崎は1983年に初めての四国支社転勤を言い渡され、戸惑いつつ単身赴任を決断。無条件で従うAタイプ。ただしすぐ気持ちを切り替えてルンルン気分なのが笑える。作者のやまさきと北見は共に昭和10年代の戦中生まれで、国家=会社=家庭という会社家族主義が色濃い。
【翔んだカップル1日1冊】15巻
雄介は圭に対して大胆に接するようになるが、やはり受け入れられずにすれ違う。
春になり、雄介は早稲田、杉村は東大に合格。雄介は圭の結果を知りたくて圭のアパートに行く。圭は久しぶりに会う雄介に笑顔を見せる。完。
二人とも最後まで獣になれないままだった
【翔んだカップル1日1冊】21・1巻
田代勇介(50歳)は警備員。息子の勇一(21歳)と2人暮らし。勇一は人妻の誘惑に溺れつつ、同い年の佳奈と出会い惹かれていく。佳奈は勇介の初恋相手、田代圭の娘だった。
勇介と圭、更に杉村とその娘が邂逅する。
親子二代の三角関係が幕を開けた……
【翔んだカップル1日1冊】5巻
中山の事故死に責任を感じた圭はショックで帰郷。同様に落ち込み休学を続ける勇介は、家出して転がり込んできた絵里と寝てしまう。圭は悩んだ末に勇介に告白しようと再び上京するが……。
運命の絆より偶然の出会いに左右される東京砂漠。既にコメディ要素はない。
【翔んだカップル1日1冊】6巻
圭が勇介に再接近していることに嫉妬した絵里は、圭を車に轢かせてしまう。幸い軽傷だったけれど、絵里は責任を感じて苦悩。圭も絵里の勇介への思いを察して、再び勇介から距離をおく。やがて春になり、杉村が帰国する。
連載開始から1年なのにもう完全に別の漫画。
サレンダー橋本『明日クビになりそう』第3巻。意識低い系の屑サボリーマンの日常を描くギャグ漫画。令和のスーダラ節。初期のウンコネタが無くなるかわりにダメな後輩が仲間入りしてバディものに発展。第95話「了解です」は我が身を省みてグッときた。
水島新司は『サラリーマン太平記』というwikiにも載らないサラリーマン漫画を1968年に発表している。車の販売営業をする冴えない主人公がスパイ容疑でクビになり、退職時に貰った車を使った移動式蕎麦屋になるという哀愁漂う人情劇で、途中で作者本人も登場していた。