そのため、演者たる皇帝がいなくなり、墓所が見限れば忽ち都≒帝国は機能停止します。皇帝なき都を、烏合の衆と化した僧会は全く守れず、あっさりトルメキア軍に攻略・蹂躙されます。更には巨神兵と墓所の戦いにより、トルメキア軍諸共シュワは消滅。これにより帝国そのものが完全に消え去ります。
また、漫画版ナウシカの終盤が浄化神vs.人間/神がプログラムした未来vs.人間たちの生きる現在であったことと、もののけ姫の終盤が森の神vs.人間であったことも興味深い対比です。もっとも、「もののけ姫」で勝ったのが本当に人間なのか、仮に「勝った」としてそれが「よいこと」なのかは微妙ですが…
「帰れ!」
「帰りまする!」
「帰りたいものは帰らせろ!」
「何してる早く呼び戻せ!」
何ぞこの懐かしいような漫才は…
#麒麟がくる
今週の #逃げ上手の若君 、五大院さん以来のわかりやすい「悪党」でしたねぇ…まぁ歴史的悪党(?)というよりは、顔つきやナレーションも忍〇的ソウカイヤめいていたのですが(笑)。そして何のかのいっても鎌倉滅亡のトラウマがしっかり刻まれている時行君…
今週の #逃げ上手の若君 、時行君の正体に確証を得られない小笠原貞宗公が時行君を「見逃す」のには、乱世ならではの慎重さ(どう転ぶか判らないときに迂闊に手を出さない)が感じられましたね。そして、すっかり定着した感のある乱世的「ポロリ」(笑)。
それは、他ならぬナウシカ自身がこれまでの旅路で直接間接に多くの命を手にかけてきたことです。王蟲を人間の犠牲にすることはおかしい違うというのなら、お前が犠牲にしてきた人間達はどうなるのか。お前などに王蟲の死を悼む資格などあるのか、と。
即ち1巻でペジテでは500年間エンジンを掘り続けたと言及があります。これは裏を返せば、500年前にペジテでのエンジン採掘開始を必要とする「何か」が生じたことが推測されるのです。
今週の #逃げ上手の若君 も小笠原公の強敵ぶりが光りましたね。機を見るに敏、攻める時は攻め、引き時の見極めも鮮やか。ただ「胡散臭い」はブーメランな気もする(笑)のだが、それがいい( ・∀・)イイ!!
一方、ナウシカにとっての辛さは、母からの愛が「最初から自分には無い」という、いわば「虚無の哀しみ」でした。そして恐らくそれ故にナウシカは、自身の愛の抱える危うさ・欺瞞を自身の内なる虚無や、庭園の牧人から厳しく指弾されることになります。