おはようございます。最近ずっとシャドウバンが解けてないっぽいので、ご挨拶と生存報告を兼ねまして。
#私は存在感が薄いので気づかれない50人以上にリプされたら負け
そしてサパタ。ここでは作戦立案の前面にクシャナ自身が出ており、クロトワは後ろに控えて内心皮肉を言うだけと些か職務放棄に見えます。が、クシャナはともかく麾下の第三軍将校とは会って日も浅く、クシャナをさしおいて作戦を仕切ったり、クシャナの作戦に口を挟むのはそれこそ悪手でしょう。
この「墓所の虚無」はミラルパのような墜ちた(普通の)為政者=眼の前に現実に絶望したがそれでも救済の理想を捨てきれない者には極めて相性が良い一方、刹那的に生きるナムリスにとっては最悪と言えます。だからこそ彼が吐き捨てるように「生き飽きた」と呟くことに重みがあると言えます。
このように「神人の地」は外部の人間世界にリソースを依存する点で「庭園」とは異なり、寧ろ「墓所」に近い性質を持ちます。即ち、墓所の本来目的=浄化計画の管理と人間世界監視には、世俗権力者との交渉・利益供与・権威誇示が不可欠だからです。
そうやって、或る見方を「絶対的正しさ」と置いて疑問も反論も許さないって、およそ学術的姿勢ではなく、もはや「教義・ドグマ」なんですが。その「正しさ」って誰がどう担保してるんですか?
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また、作中で燃料について問題になっていないのも興味深いところです。燃料採掘・精製技術は十中八九喪われているので発掘の可能性もありますが、だとすれば燃料も相当希少なはず。にも関わらず言及がないということは、実際にはありふれた素材が燃料に転用できるのかもしれませんーもう水とか(笑)。
話を墓所編に戻すと、実はナウシカ側にも危うさはあります。先に述べたようにナウシカは武器も帯びずに墓所に向かい、危うく墓所の攻撃により自我を破壊されるところでした。実際、最後に墓所を倒したのはオーマによる物理攻撃です。
例えばトルメキアの二王子を「生かすに値するか」試す態度をとりナウシカを困惑させます。また、裁定者としてシュワのトルメキア軍や墓所と対決する姿勢は、ナウシカの戒め「世界を敵と味方だけに分けたら全てを焼き尽くすことになる」を十分理解できているのか疑問を感じさせます。
にも関わらずジルは同盟には加わるが、ガンシップは「ナウシカの仕事」=大海嘯阻止に使うと宣言し、またミトにユパを探してナウシカの助けとさせるよう依頼を行います。これは、谷の安全だけを考えれば(少なくとも短期的には)決して最善の策ではないでしょう。