それこそ、「人生を後悔なく生きる」をモットーにしている両さんからすれば、「なにまともな道に戻っただけで浮かれてんだ! お前はこれから、人の何倍も踏ん張らなきゃ、とてつもない後悔に襲われる人生を生きなきゃいけねぇんだぞ」という怒りが湧いてくるのだろうなぁ。
ここらへん、同じく昨今よく上げられる「火ノ丸相撲」の佑真の師匠だった、高荷の名言に通じる。佑真は初の団体戦でいいところまで行くのだが、敗北する。彼が不良にならず、二年間を無駄に過ごさねば、もしかして勝てたかも知れない。佑真は何度も「時間がないんだ!」と叫んでいた。
こち亀の初期のエピソードで、不良に絡まれた女の子を助けようとしてひょろ長の青年が、「学習塾は黙ってろ!」と殴られそうになったところを、その不良の腕を捻り上げ「この学習塾のほうがずっと男らしいぞ!」と殴り飛ばしたりしている。
結果、南部さんは殉職してしまう。「あともう少し救助が早ければ」と言われ、両津は号泣し、己のバカさを呪い、刑事をやめ、元の交番勤務に戻った。両さんはその後も、南部さんの命日には必ず墓参りに訪れている。
その際に、両津とコンビを組んだのが、ベテラン刑事の南部さんだった。まだ若かった両さんに、警官としての大切なことをたくさん教えてくれた人物でもある、だがその南部さんは犯人の銃で撃たれ重傷を負う。
そしてそんな両さんだが、実は元刑事だったりする。本来ならありえない話だが、常軌を逸した体力と行動力で特例として認められた。当時の両さんは、ただのおまわりさんよりおもしろそう、くらいのつもりで刑事になる。
というのも、両さん自身が、中高通じて手のつけられない不良で、このままではろくでもない大人になると心配した父親が、頭を下げてお願いし、警察官にしてもらったのだ。体力と行動力は有名だったので、「毒をもって毒を制す」で、犯人逮捕に役立つかも知れない、という判断で警察側も引き取った。
こち亀の名シーンとして話題に上がるこれなんだが、総じて両さんは不良に厳しい。初期後期問わず、時には鉄拳を振りかざし、不良たちに対する。
しかし知性チーム・・・サタンクロスは過去シリーズで、マンモスマンは二世で、そしてオメガマンは現行シリーズ、それぞれ過去が明かされたが・・・「神罰の力」であるカピラリア七光線というけっこう重要なモン持っているプリズマンがノータッチなのが怖いな。
まぁ暗殺チームは「裏切り者の粛清」も行っていただろうから、「対スタンド戦闘」をある程度想定した訓練や戦術を組んでいただろうが、そもそも「スタンド使いはスタンド使いと戦うこと」を基本想定しておらず、強力な力を持つスタンド使いが意外とあっさりやられるのは、そこが大きいのかも知れない。
だから逆に言うと、「パッショーネ」のスタンド使いたちは、「スタンドの法則」は、ボスやポルポがある程度教えただろうが、「対スタンド」戦闘の経験はほとんどなく、そもそもその必要がなかったと言える。実際、敵対組織も現れなかったしね。
それを証拠に、三部序盤から出ているホリィさん、「タロットの暗示」なかったしね。だから承太郎やジョセフが「タロットの暗示」のスタンド使いだったが、案外、本来別の「星」や「隠者」のスタンド使いが、無名のスタンド使いになっちゃったのかもね。ホントはケニーGあたりが「隠者」だったかもw