『21エモン』のカッコイイ感じの決めゴマは大体描き直し。右のイケてる方のトウキョウ・シティは実は二度目の単行本化,1977年の際に描き変えられたもの。さすがに雑誌掲載版から9年後で既に『ドラえもん』や『みきおとミキオ』等未来描写の作品も多く手掛けられていてもう完全に手慣れた感じ
#21エモン
魔美みたく社会派ネタを扱う作品は情報ルートがないと先々困るなという新聞社勤め設定なんだろけど多分F先生も連載初期段階で少し都合良すぎるな…と思ったんだろね。やはり同じ情報に触れるでも魔美が地下道でホームレス見て「あの人たち何?」と素で訊いちゃうとか肌感覚から社会との接点を作らないと
黒雪ちゃんって序盤で消えたの勿体なかったよね。魔美以外で高畑君の価値を理解してるっぽい唯一の存在という面白いポジションだったんだけどな。それがヤンキー入ってる女子ってのがいいじゃないですか。野生の勘で見抜いてる感じで。マイペースの魔美とは噛み合わないだろうという判断かな。惜しい。
ここ好きなんすよね。「高畑さんのアイディアにしちゃさえないなあ」って(笑。これはキャラが完全に確立して読者に信用ないと成立しないよ。そういう設定ということじゃなく頭がいい人というのが劇中人物も読者も納得してないと成り立たない。あっ,たまにはパッとしないこともあるんだとちゃんと思える
『わたしは真悟』って日本の景気が一番良くなりそうな時期の作品だけど優れた洞察力の作家はこういうこと描くよね。ごうごうと流れていく世間の勢いと、自分はどこかでそれに取り残されていくんじゃないかという焦燥感。
パーマンが繋がって飛ぶとスピードが倍になるってチート過ぎるよな~。スピードが直列に足されていくならわかるんだけど、どんどん倍々になるんでしょ?理屈がちょっと意味不明だよ(笑
松本零士先生の作品でダイバー0が大好きなんすよ。描かれたのが1975年で999直前なのでギラギラしててさ。普通少年誌って乱暴者の主人公を描くにしても超えてはならない一線があるじゃん。女子供は殺さないとか。でもダイバー0って普通に取り返しのつかないラインを超えるしその牙の剥き方がいいんすよ
この辺、梶原先生の自伝漫画になるとめっちゃ盛るじゃないですか。晩年のピストン堀口があしたのジョーの真っ白に燃え尽きるシーンのヒントになっていたとかさあ(笑。実はラストのシチュエーションがほぼ原作になくてちばてつや先生の創作だったというのは梶原先生の死後にオープンになったんですよね