ヒロインは、
「ナツメ先生の描いたキャラクターのように人格者であってほしい」
という気持ちが強すぎて暴走します。
作者であるナツメ先生が引くほど、盲目的なファン…
これだけでも、かなり厄介なのですが…
ところが、この先生は
「流行らない店を見て、そこに気づかない料理人を見てほくそ笑むのが好き」
という底意地の悪い性格をしてます。
文豪で食通(であくどい)ナツメ先生は
「うまいけど、流行らない店」
を紹介しながら愉悦に浸る目的で仕事を引き受けてましたが…
原作者も原作者なので、料理関係の考察はすごくまともです。
極端な例が多いから、ギャグっぽく見えるけど、
「欲しい料理がないやん」
「もうちょっとランチが安かったら入ってたのに」
と客として、流行らない店にヤキモキする感じをうまく代弁してくれてます
「絶対許さん」と思う感情は今もあるにはあるけど…結局、いちばん大事なのはこれなのよ。
自分のための努力、自分のための人生。
この辺もよくわかるなぁ〜
自分が
「評価がもらえてないと、何もかもちゃぶ台がえしにされて強迫観念が強くなってしまった」
「神奈川生まれの人間が、関西で生きるために、関西的な話の組み立てを身に着けたら東京の人にイライラするようになった」
だから、すごくわかる…
一番、トラウマによる体調不良がひどかった時、この状態でしたねぇ…。
脳みその横がずっと痛くて、動悸がして
「死ぬんじゃないか?」
と本気で思うぐらいの痛みと不安感が1ヶ月?1ヶ月半?ぐらい続いて、これで『絶対許さん』と思うようになりました。
うわぁ…ダブルトラウマも怒れないもかなり当てはまる
私の場合は「怒れない」というより、
「その場では腹が立っても飲み込んでしまうが、後からイライラが止まらなくなる」
とか
「自分のしたいことを素直に表現できないから、変に理屈っぽくなってしまう」
とか感情の出力が極端にヘタなとこね
一方で作業ゲーやスキップできないことがキツいみたいなゲームがリアルになったからこそのキツさにも触れられているんだけど…
「ゲームとしてどう動けばいいのか」
を理解してるから大筋ではやっぱポジティブで用意周到。
現実に強くてニューゲームはないが、うまくいく人のイメージが詰まってる
一方で、転生したからこその違いもある。
でも、ゲーム(この世界の攻略法)をわかってるからこそ、違いをポジティブに楽しんでいる側面もけっこう多いのが楽しい。
現実にこういう人がいると結果出さないと生意気だイキリだと揶揄されがちだが…自信があるからアグレッシブに動けることはすごい大事
最近なろうも、そのコミカライズもレベルが上がりすぎて、王道な作品に辛口レビューをつける人も多いのですが…そういう後方彼氏ヅラで見る作品じゃないです。
「好きなゲームをリアルプレイしてみたい」
という子どもみたいな夢が叶ったことをガチで喜びながら遊ぶ。それ自体楽しくない?…って作品
ちなみに、個人的なツボポイントは、メリーさんが変態にお色直しさせられた挙げ句捉えられてるという2話のこのシーン。
なんでもありギャグマンガだから異世界やメリーさんの発言が読めない作品ではあるのですが…メリーさんにまさるとも劣らないぐらい、異世界人も頭おかしいので、ずっと笑えます
一見全く別の要素だけど…2巻を読むと、
「異世界に飛ばされた妹」
の話が出てきて、主人公以外にも異世界の話が繋がっててきます。
主人公とメリーさんの電話以外でも異世界と現世が同時進行で繋がりながらストーリーが繋がっていくすげーマンガ。
タイトルオチだと思ってたのに、思いの外壮大