「地球へ…」のソルジャーは、戦闘担当者ではなく、族長のこと。一族を守り、導くもの。最強であることが条件で、人格や付託は問わない。ソルジャーの敗北は、一族の全滅を意味する。
脆弱なミュウは、強いソルジャーなしに生きられない。だからソルジャーは、次のソルジャーを探す。
◆性癖を歪めたキャラ(番外):有栖川桜
桜は常識人で、ことさら隠したり、強調しない。自分の在りように悩まない。あまりに自然体。烈は桜を親友と認識しており、まったくブレないのも凄絶。
本作が「コロコロコミック」に連載されていた事実に驚嘆する。どれほど多くの少年が道を踏み外したことか。
あさりよしとお「宇宙パトロール前史」(1986)
血清を運ぶ宇宙船に密航者。しかも美少女で、放逐できない。パイロット2人は言い争う。
なぜかふつうにワープアウト。ドタバタで積荷を捨ててしまっていた。なので疫病の死者は数万、数十万に達した。
同じ原作ファンでも、好きなところ、大事に思うところ、ほかのひとに伝えたいところは、必ずしも一致しない。その差が新たな魅力を引き出してくれるから、私は翻案を喜ぶ。「原作通り」「原作者の意向」が絶対とは思わない。
んが・・・コレジャナイと思うことはある。
カレーは辛くしてくれ。
原作ファンが、「絵が動いて、声がついて、音楽も聞こえればハッピー」と喜ぶ気持ちはわかる。わかるけど、アニメにはアニメならではの演出があって、よりよくできたはず。が、「よりよく」の基準はあいまいで、演出家の哲学がにじみ、「より悪く」なる可能性は高まる。なら原作通りが安牌か。南無。
「地球へ…」は、三世代にわたるソルジャーの物語。
主人公ジョミーは、先代ブルーの遺志を継ぐため、自分を酷使する。そんなジョミーの願いから、トォニィが生まれた。ジョミーはトォニィを酷使する。みなのために戦え。恐れられ、怪物になっても、死ぬまで戦え。
◆言語化してみよう
第32話「決心」 密かな関係を続けると決め、気持ちが華やぐ。ウィリアムのプランは明かされず、誘拐事件で霧消する。
第48話「お願い事」 ふたりの関係を公的に認めてもらうと決め、行動する。新しいプランも明かされない。
そこを書いてくれと思うが、描く必要はないのか。
私は麻雀を知らないが、聞くところによるとセブンさんは「ロマン派」で、でっかく勝つためなら冒険も辞さない。しかし近ごろ負けてばかりで、感覚的な確率と現実の差に打ちのめされているようだ。
ゆっスペのお題は「数学的パラドックス」。はてさてセブンさんは、ロマン派を返上できるだろうか?
仕事にせよ趣味にせよ、「なぜはじめたか?」「なぜ続けているのか?」を振り返ることは、意義あることだと思う。気がつくと妙なところで、妙なことを繰り返してるってのは、マジでよくあることだから。