◆言語化してみよう
第32話「決心」 密かな関係を続けると決め、気持ちが華やぐ。ウィリアムのプランは明かされず、誘拐事件で霧消する。
第48話「お願い事」 ふたりの関係を公的に認めてもらうと決め、行動する。新しいプランも明かされない。
そこを書いてくれと思うが、描く必要はないのか。
◆ゆっくり急展開
終盤の流れは独特だ。なんでもない日常がていねいに、執拗に描かれるが、主要人物の内面は語られなくなる。読者はウィリアムやエマに没入できず、部外者(ターシャ)の視点で、成り行きを見守ることになる。はじめて読んだときは「不親切」と思ったが、いまは愉しめる。
『エマ』は衝撃だった。
19世紀末英国を舞台にした、メイドとジェントリの恋物語。なんとなく知ってるが、よくわかってない世界に、しっかり触れるような体験。建物や道具のリアリティ。精緻に描き込まれた毛先や服の皺。信念を感じるストーリーテリング。森薫のあとがきも素晴らしい。圧倒された。
『エマ』を読み返して、思い出す。#ゆっくり文庫 のマープルとルーシーは、ケリー先生とエマから着想を得た。人物も、立ち位置も、時代も違うけどさ。『ポケットにライ麦を』のメアリー・ダブは、アデーレから。いろんなサブキャラ、ドラマを考えたけど、ミステリーから外れてしまうんだよね。
◆成長する魔神
短時間で成長すると言えば、『ウルトラマンメビウス』のヒビノ・ミライ。1発目は当たるけど、2発目は対処される。1発で仕留めないと駄目。あと、『ダイの大冒険』で、ダイが双竜紋を使いこなすくだりも印象的。敵にとって、レベルアップする勇者は恐ろしい怪物だ。
◆あしたのために
動画、作ってるんですよ。28分あって、出力するのも、チェックするのも大変。楽しいけど、脳のリソースを全部とられる。
出力中の気晴らしに作った画像。「あしたのジョー」のマンモス西なんだけど、通じるだろうか?
◆ゲームの才能、リアルで役に立つか?
後輩Yはゲームがうまい。若いころは反射神経が図抜けていると思っていたが、歳を取ると、センスのちがいが顕著になった。
攻略法を見つけるのが、べらぼうに早い。ヘンテコ武器を使って、おかしな場所から、極大のダメージを与えたりする。ほんと、脱帽する。
◆性癖を歪めたキャラ(番外):有栖川桜
桜は常識人で、ことさら隠したり、強調しない。自分の在りように悩まない。あまりに自然体。烈は桜を親友と認識しており、まったくブレないのも凄絶。
本作が「コロコロコミック」に連載されていた事実に驚嘆する。どれほど多くの少年が道を踏み外したことか。
「地球へ…」は、三世代にわたるソルジャーの物語。
主人公ジョミーは、先代ブルーの遺志を継ぐため、自分を酷使する。そんなジョミーの願いから、トォニィが生まれた。ジョミーはトォニィを酷使する。みなのために戦え。恐れられ、怪物になっても、死ぬまで戦え。