来年2024年の干支は辰。それにちなんで葛飾北斎が描いた龍の絵をご紹介。不動明王が手にする倶利伽羅剣(くりからけん)にぐるりと巻き付いている龍が、剣先を呑み込もうとしています。倶利伽羅不動と呼ばれます。北斎らしい生き生きとした龍の姿にご注目下さい。『北斎漫画』十三編より。
本日は風変わりな魚の絵をご紹介。博物画家である服部雪斎によるマンボウの絵です。明治5年、東京の湯島聖堂で日本初の博覧会が開催されますが、その時に出品された展示品の解説として制作されたものと考えられています。マンボウの特徴も詳細に解説されています。#おうちで浮世絵
#ブラタモリ でも特集していましたが、2022年は日本に鉄道ができて150年ということで、新橋停車場を描いた浮世絵をご紹介。三代歌川広重の作品。煙を上げ、出発しようとする鉄道(※現在展示していません)。ちなみに太田記念美術館では今年10月に「はこぶ浮世絵―クルマ・船・鉄道」展を開催予定。
NHK大河ドラマ #光る君へ にちなんで歌川芳虎の「書画五拾三駅 大和 西京 清少納言雪見の図」をご紹介。中宮定子に「香炉峰の雪は」と問われた清少納言。白楽天の漢詩にちなみ、すぐさま御簾を上げる『枕草子』の名場面です。清少納言、かなり勢いよく簾を上げていますね。※現在展示していません
【他館展示情報】弥生美術館@yayoi_yumeji(千代田線・根津駅、南北線・東大前駅より徒歩7分)では、明日9/20(土)より「生誕120周年記念 伊藤彦造展~美剣士の血とエロティシズム~」展を開催。大正・昭和に活躍した挿絵画家、伊東彦造の画業を紹介。12/21(日)まで。詳しくはhttps://t.co/Epff08F6PO
太田記念美術館で7/26~8/24まで開催の「葛飾北斎 冨嶽三十六景」展では、世界的な名作全46点を一挙公開。また作品とともに、豊富な現地写真や周辺の地形図も展示。江戸ー東京の複雑な高低差や、水辺などの地形が、作品の構図に与えた影響を掘り下げます。会期が短めですのでお見逃しなく。
NHK大河ドラマ #光る君へ、次回第16回(4/21)では清少納言にまつわるこちらの有名なエピソードが出てくるのでしょうか。歌川芳虎「書画五拾三駅 大和 西京 清少納言雪見の図」より。ネタバレのため詳細は控えます。※現在展示しておりません。
【前期は明日4/26まで】太田記念美術館で開催中の「浮世絵動物園」展、前期は明日で終了です。国芳のスズメ、芳年の猫、広重の犬、雪斎のウチハフグ。これらが見られるものあと少し。お見逃しなく。
【書籍紹介】河鍋暁斎の絵本の魅力が一冊に詰まった『暁斎絵本』。太田記念美術館の監修、青幻舎@SEIGENSHAより販売中です。文庫本サイズ、288頁、税込1,760円。太田記念美術館の受付でも販売しています。「歌川広重」展にお越しの際、ぜひお手に取ってご覧ください。https://t.co/dWNwh7INYt