あとは阿久津邦彦の話がかなり貴重だと思う。もともと漫画が好きだったわけではないが漫画以外の芸術的素養を備えており、その感性をもって漫画作りに関わっていくうち漫画にのめり込んでいったという経緯は白井勝也とよく似ている。立ち上げた作品の一覧を見ると「おお……」となるよね。
オレの大好きな「自分の手牌から抜かれて国士をツモられてるのに泣きながらショーちゃんにお礼を言う南アンコの男」です。そんなに鉄竜さんが怖いなら差し込んでやれや。
ちなみにこれは実体験だと仰っておられました。使いまわしたり繰り返し書いたりするネタにはそういう傾向があるっぽい。
この「三面待ちを邪魔するツモ」理論はイーペー四暗とは真逆の、来賀さん以外に作ったり主張したりしている人を見たことがないスーパーオリジナル闘牌なんですけど、これも結構いろんな作品に出てくるんですよね。たぶん来賀さんの麻雀人生のなかでこの形にまつわる強烈な体験が何かあったんだと思う。