「保証をつける」好きなんだよな。麻雀スラングとしては「保険をかける」のほうが一般的だと思うが、手垢のついた言い回しを簡単に用いることをよしとせず、いつも一捻りして印象的なフレーズを生み出していくのが来賀節だった。常套句なきところに常套句をつくる来賀マジック。
天牌外伝読み直し期がまたやってきた。ここ初めて読んだとき「言いすぎじゃない?」と思ってそれ以降意識するようになったんだけど、はっきり覚えてるだけでも3回はあったはず。この巻の発売が2005年なので18年に3回? 確かに珍しいけどそこまででもないな。
O・C・ホイは初期猿作品の忍穂井純二弄りの中でも本当に好きなやつ。ヤンジャンの『ハッピーピープル』でもネタにされてたし愛される編集者だったんでしょうね。
猿先生ともAKIRAともあまり関係ないが、この格言を見るといつも引若丸のことを思い出すし「東の始めに高し」「南の終わりに速し」はなんなら今でも使ってるな。
そういや書き忘れてたけど『あしたのジョーに憧れて』によると川三番地先生は麻雀漫画を描こうとして挫折したことがあるらしい。一色清のネーミングも清一色からだろうし麻雀好きなんだろうな。もし麻雀漫画を描いてくれていたらその時こそ本当の本当に好きになっていたかもしれない。
麻雀漫画世界唯一の「弱い安藤満」こと阿部。同じく唯一の「強いバビィ」ことケンケン。どちらも漫画になった回数はめちゃくちゃ多いけどってやつ。
『鉄砲』の阿部のモデルが安藤満というのは「茶柱のモデルが金子正輝」という程度の意味合いしかないことだけど、それでも「元ネタの師弟関係を入れ替える」という発想は翻案として天才的だと思っています。wak0990は鉄砲が大好き。
赤入り麻雀黎明期。1986年~1987年ぐらいかな。赤ウーピンの描き方にも苦心してる様子がうかがえる。でも昔は実際こういう色がにじんだようになってる赤牌が結構あった気もするな。色覚異常者にはつらい時代だった。