「もし他人に秘密を知られた時はかわいそうだが…」
「この脳細胞破壊銃でほんとのパーにしてやる」
改変前の、第1話でなかなかのリスクを負わされるパーマン。
志水アキ/京極夏彦「中禅寺先生物怪講義録」京極堂が古本屋を開く前高校教師をしていたという設定のスピンオフ漫画。妖怪要素もあり。小説のようなエグい殺人事件はまだ起こっていない。榎木津は眼帯で関口はやはり挙動不審。割りとゆるい。今月号はいつものメンツで焼芋を食ってただけ。
ピーター・ディキンスン「生ける屍」。サンリオSF文庫版はかつて古書市場で万の単位で取引されていた小説。奇妙奇天烈なシチュエーションの小説ばかり書くこの作者。初ディキンスンがこれだと難しいかも知れぬ。タイトルから想像されるようなゾンビ小説ではない。不条理な南米文学のよう。
草上仁「キスギショウジ氏の生活と意見」。ショートストーリーから少し長めの物まで自由自在。この質感は藤子FのSF短編に近い。全編読みやすく面白い。
例えば「アイウエオ」。皆1ページ目で趣向を理解するであろう。抜群の上手さ。
他「われらの農場を守れ」「国境の南」「鉄の胃袋」がいい。
長沢樹「消失グラデーション」。青春ミステリ。中々の衝撃が待っている。人に読ませて感想を聞きたくなるたぐいの小説。なので吉野朔実のマンガは実によく分かる。怒るか唸るか。御一読を。
CanCam4月号。ドラえもん別冊付録目当てで買う(のび太&しずかの婚姻届付)。第えも巻。エモいストーリー5話収録。4つの話は共通するものは分かるのだが「やろう、ぶっころしてやる」でお馴染み「ドラえもんだらけ」はどこがエモいのかよく分からぬ。(そもそもエモいって何)
#コロナばっかりで気が滅入るから昭和の漫画画像貼ろうぜ
藤子不二雄「魔太郎がくる!!」
初期バイオレンス魔太郎の魅力。
うらみ念法(物理)で煽り運転の男を成敗する魔太郎。
南條範夫「飢えて死ね!」。インパクトのある表題作は越前丸岡藩のお家騒動を描く。あとは幕末明治物。「殺人者の死」は死の間際の沖田総司。この作者らしいねじれた総司像。他は明治の陸軍大将・立見尚文や西郷従道など。この短編集は文庫化されてないらしい。南條範夫の底が見えぬ。
#ミステリーに目覚めたきっかけ
この前も書いたがポプラ社の乱歩。
好きな表紙ベスト3は「人間豹」「恐怖の魔人王」「怪奇四十面相」
天国大魔境の新刊を買う。
ところで。
石黒正数はあちこちに短編を描いていて全貌が掴めぬ。ふと買った本に載っていたりする。
「音速の箱」(Fライフ3号)
「性なる侵入」(早川書房コミックアンソロジー)
「ゾンビのいるところ」(アイアムアヒーローアンソロジー)
etc.
そろそろ新しい短編集を…