実は気難しい性格で友達が少ないというチサトさんがミトをたらす姿がギャップがあり、個人的にはそのあたりの描写も好きです。
風景描写がとても素敵な作品です。
共に行ったことのない場所に行き、見たこともない景色を目にしてそれを写真に残す。
そんな胸踊る一瞬をチサトさんと一緒に迎えるミトの感動が美しい景色と共に描かれるのでご興味のある方はぜひ。
しろ先生『カメラ、はじめてもいいですか?(1)』。
何事も諦めてばかりで自信がなく、そんな自分を変えたいと願っていた一人暮らしの女子高生のミトが、隣に住むカメラ好きのお姉さん・チサトさんに出会ったことで自分も写真を覚え少しずつ世界に踏み出せるようになっていくという素敵なお話。
暴力を受けて育った家から飛び出し冒険の旅に出たヴエコでしたが、外の世界もまた美しいばかりではなく時に残酷。
そんな中、"子供を産むことができない体"という共通の傷を抱えたイルミューイと出会い心を通わせていく彼女の姿が素敵です。
イルミューイに対するヴエコの想いがほとばしるシーンがとても好きです。
「ただあの子のことを忘れたくないだけ……」
と笑う顔が素敵。
古宮海先生『可愛そうにね、元気くん』最新話。
鷺沢守への恋を叶えることはできなくとも、別の形で彼女を想い続けるという牛島さきこの独白が切なくも素敵でした。
女同士だから、という以前に嗜好が異なり過ぎて交わらない二人の関係の描き方が残酷ながらも優しい読後感。
みもと先生『恋する名画』16話はアンディ・ウォーホルの「マリリン」をテーマにした、アイドルとマネージャーの百合でした。
主人公の神と崇拝する美亜は人気に陰りの見えてきたアイドル。
そんな美亜の
「みんなが好きなアイドル」
でいたいという願いやそのパブリックイメージを守るために
砂川はむ先生『天使/雛型』。
特別な存在になりたいという純粋な憧れから超能力者を夢見ていたみとと、そんな彼女の特訓に付き合っていた有人まことの関係を描いた短編。
設定は微笑ましいですが
「それは特別になりたかった少女たちの祈り形」
という過去形のキャッチが表す通り、
「社畜系OL × 落ちこぼれ魔女」の同居生活を描く社会人百合。
市川なつを先生『みーちゃんとアイリ』第11話。
無頓着な性格で何に対してもフラットに接していたみーちゃんが、離れがたいものをアイリに感じてはっきりと自分の気持ちを口にするシーンが素敵でした。
いよいよ次回完結。
楽しみです。
同級生の優を誰よりも大好きな楓が、不思議な花の語りかけによって押し込めていたその気持ちを改めて自覚するくだりが素敵です。
ご興味ある方はぜひ。
その花屋で店員が見立ててくれた花は、持ち主にだけ聞こえる声で話しかけ、やがてその語りかけによって持ち主が忘れていた何かを思い出すと枯れてしまう……という不思議な花を売る地図に載っていない花屋を描く平澤枝里子先生『星降る花屋』。
第6話が素敵な学生百合回でした。