昨日の百合文壇バーにて、シギサワカヤ先生『君だけが光』の話が出ました。
大好きな相手なのに見つめ合うことができず、ただ背中を見つめることしかできない主人公について。
恋愛以外に、才能に対する嫉妬とか、生き方へのジレンマとか、そういう領域の感情が入ってくる作品が好きな方が多かったです 
   『逃げるは恥だが役に立つ』原作の海野つなみ先生による百合短編『百花繚乱』。
主人公・沙季の片思いはかなわないのですが、報われなかったその恋を彼女が大事に胸に抱き続ける姿がとても素敵。
8月8日発売シギサワカヤ先生『君だけが光』収録の『プレパラート』にもそういう趣があって好きです。 
   8月9日発売の郷本先生『夜と海』を読んだ後、天然気質な女の子に恋をして振り回される百合作品ということで、いけだたかし先生『ささめきこと』を読み返し号泣しました。
というわけで9月3日の百合文壇バーはまるごと2時間『ささめきこと』についてわいわい話す日にしようと思います。 
   郷本先生『夜と海』。
幼い頃から転勤続きで友達ができないのを
「仲の良いおともだちより、無くても困らないものが欲しかった」
と斜に構えていたはずの月子が、彩に一目惚れした後で自分に想い人にやきもきする様子が眩しい。
彩もそんな月子をわかっていて、自分から歩み寄るシーンが最高でした。 
   8月9日発売郷本先生『夜と海』。
美しい容姿と社交性のなさから周囲に高嶺の花として見られている転校生の月子。
そんな月子が泳ぐことしか頭にない水泳部の彩に一目惚れ。
水泳のことばかり考えて気の利かない彩に苛立ちながらも、月子が彩との仲を深めていく様子を美しい絵柄で綴った素敵な百合漫画 
   埋まらない溝があることを受け入れた二人が、その溝を抱えたまま一歩を踏み出す『ポーラとミシェル』の描写が大好きです。
思惑の入り組む人間模様が描かれるACCA本編とこの番外編を見比べると、二人の関係性を際立たせる百合らしい空気感を感じます。 
   不器用なのに同棲の誘いはさらっと口にできてしまう玉館さんのギャップ百合。
鈴木有布子先生『ツールボックス・コンプレックス』 
   スクエニの知り合いに言われたので。
下神木るこ『海も川もないので女子高で釣りしてみた』。
釣りキチ女子高教師が、海も川も近くにないので魚の代わりに女子生徒を釣るというギャグ漫画です。
ぶっ飛んだ先生を好きになってしまった女子高生・ちまの健気な姿がいとおしくなる一冊。