宝塚受験に失敗したことで「自分が誰にも必要とされていない」ように感じて立ち止まってしまう朝顔が、通っていたバレエ教室の先生に請われてこれから宝塚を目指そうとするくるみを見てあげることになるお話。
次第に距離を縮めていく中でくるみの存在に支えられる部分もありつつ、それでもなお
四季賞2021春 四季大賞」受賞のほそやゆきの先生『あさがくる』。
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主人公の朝顔が宝塚の入学試験に落ちるシーンから始まる作品。
捧げてきた時間の分だけ心に大きな穴の空いた朝顔と、かつての朝顔とと同じく宝塚を目指すくるみの関係がとても素敵です。
かわもとまい先生『アンリの靴』。
お姉ちゃんのおさがりばかりで自分で選んだものを身に纏うことがなかったはるかちゃんのために、主人公のあんりが彼女のための靴を作ってあげるくだり。
「年上の女性に認めてもらうことが女の子にとっての一番の喜び」
という文言を思いでしてじんわりします。
アイドルで思い出したので。
今週号のヤングジャンプ掲載『推しの子』。
"運命共同体的な仲間意識"という言葉にすぐやられてしまいます。
『推しの子』は娘の瑠美衣と母親のアイの関係がとても好きです。
幼馴染みながらいつしか距離の離れてしまった二人が、ある一言をきっかけに時間を飛び越えて心を近づけていくシーンが、『青い花』の1話を思い出すような素晴らしい百合です。
(時間や空間といった道理すらねじ曲げてしまうような女性同士の結び付きが個人的に好きです)
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議員を父に持つ美月は、事故で亡くなった兄の代わりに父の跡を継がせようとする厳格な母親に縛られ次第に人を寄せ付けなくなっていった女子高生。
一方の真子は事故で母を失い、怪我をした父の代わりにバイトで家計を支えつつも笑顔を失わず沢山の友人に囲まれる女子高生。
こういうアカウントなので百合的な見所についてお話すると。
広告代理店で働く七菜と女優のMAKOTOの関係がとても素敵です。
「わたしも仲間になれるかな」
のくだりが素晴らしいです。
現在セール中とのことなのでピンときた方はぜひ。
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『キングダム』最新巻。
残酷な運命に翻弄され、忘れることなど到底できるはずも深い傷を心に負った少女が、痛み続けるその傷によって心が崩壊しそうになりながらも答えを探して旅を続け、そして最後にたどり着く終着点がとても素敵でした。
郷本先生『夜と海』完結3巻。
幼い頃から転勤続きで友達ができず一人でいることが自然になった月子と、泳ぐことが何より大好きでそれ以外には無頓着な彩。
一人でいることが自然だったはずの二人が、高校卒業という分かれの時を前に柔らかい感情に包まれていく様子が美しく幻想的な絵で描かれます。