あの人の一番の存在は私なのに、という感情という三人ならではの感情が描かれていた『メジロバナの咲く』『熱帯魚は雪に焦がれる』の最新話でも悶絶しました。
昨日の百合文壇バーにて、シギサワカヤ先生『君だけが光』の話が出ました。
大好きな相手なのに見つめ合うことができず、ただ背中を見つめることしかできない主人公について。
恋愛以外に、才能に対する嫉妬とか、生き方へのジレンマとか、そういう領域の感情が入ってくる作品が好きな方が多かったです
付き合っていた男女を別れさせ、できた心の隙間に入り込んで男も女も自分のものにしてしまうファムファタールを描く玉木ヴァネッサ千尋先生『隣の悪女』。
今週のヤングジャンプ回も迸っていました。
百合かと言われると違いますが、こういうのも好きですね。
中山可穂先生の人妻百合作品がお好きな方には、小池田マヤ先生『放浪の家政婦さん』をオススメしたく。
忘れることのできない愛した恩師(人妻)を、形見の煙管を咥えながら思い出す主人公・里の
「理屈じゃないのよ」
「その人に会ったとたん世界は急に輝いて見えた」
という言葉が素敵。
安野モヨコ先生『後ハッピーマニア』。
高橋に離婚を切り出されたシゲカヨが
「ちょっとコンビニ行ってくる」
と言ってそのまま新幹線で大阪のフクちゃんの家に行くシーンがとても素敵でした。
新たに二人のやり取りが読めて感動。
演出・脚本家の淡乃さん(@awatomo0115)に教えていただいたくまぞう先生『ラン(アウェイ),シスターズ』。
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自由奔放な姉とそんな姉を反面教師に真面目に育てられた妹の姉妹を描いた短編。
「どうして私ばかり?」
という姉への屈託が氷解していく描写が素敵な姉妹百合(?)
カメラマンから見た価値観の中では、
着ている服を映えさせるためには読モである寧々の個性は必要なく、
雨音はうちひしがれて涙を流している方が都合がいい、
という残酷さを秘めた物語なのですが、その分二人に対して「私たち」という言葉で心を通わせる光の優しさに胸を打たれる作品です。
大庭直仁先生『不思議なゆうなぎ』1巻。
互いを大切に思い合う女子高生のゆうとなぎのちょっと不思議な日常を描いた学生百合。
猫になってしまったり、体がコンセントが生えたりと、なぎの周りで起こる不思議に翻弄されつつも乗り越えていく二人の絆が可愛らしくて素敵です。
横槍メンゴ先生『レトルトパウチ!』のテーマの一つに「心」と「体」というのがあって、それは作中の
「私たちは他の誰にもわからない自分だけの体と心で出来ている」
という言葉で端的に表現されていると思うのですが。
百合文壇バーでは何度か90年代ウテナとゼロ年代以降の優しい物語について話をしてきましたが、
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シンメトリーが散りばめられた中で
「愛は自由であるべき」
という優しさにおいて"同じ"気持ちを持つ華子とアリスがウテナ的イメージを持ちながらどうなるか楽しみです。
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↑心と体の分かちがたさをテーマに含んだ百合要素のある作品だと、横槍メンゴ先生『レトルトパウチ!』が思い浮かびます。
「わたしたちは
他の誰にもわからない自分だけの
体と心でできている」
めばえとリカのこの会話シーン、すごく好きですね。
終わりを迎える社会人百合と、これから始まる年の差百合がそれぞれ白と黒のイメージカラーを持ちつつ一つの作品で描かれるのもとても素敵。
『立体交差の駅』。