昨日はやすさん(@smallofuniverse )主催の宮崎夏次系先生『あなたはブンちゃんの恋』回でした。
「その人の目の中に映る自分のことだけは大切に思えた」
「自分をはじめて好きになれると思った」
という、自分にとって太陽のような存在・幼馴染の三舟さんに恋をしているブンちゃんと、
さと先生『神絵師JKとOL腐女子』完結。
素敵な物語でした。
遠距離恋愛から始まって同棲にいたるくだりとても好きです。
通信機器の発達で距離を飛び越えられるようになったけれど、それでも求めるリアルな存在感や人肌の温もり
「あなたにここいいてほしい」
という感情が丁寧に描かれていて
あの人の一番の存在は私なのに、という感情という三人ならではの感情が描かれていた『メジロバナの咲く』『熱帯魚は雪に焦がれる』の最新話でも悶絶しました。
取り繕うことができずに真意が溢れ出てしまう描写が好きなのですが、鳥野しの先生の社会人百合『オハナホロホロ』は溢れ出るまでの過程が素晴らしくて何度読み返しても泣けます。
『ララバイ・フォー・ガール』も発売されましたし近々フィールヤング発の百合作品についてわいわい話す回を設けようかと
石川雅之先生『もやしもん』。
酔っ払った武藤さんと及川さんが大学の発行蔵で飲み直した果てに朝を迎えるシーン。
百合がメインではないですが、大学生達の日々新しい扉が開けていくようなわくわく感に満ちた楽しいノリと、人が集まり繋がっていく共同体ならではのお祭り感に満ちた素敵な漫画。
ミサゴの兄姉が、妹とカワセミさんが付き合っていると勘違いして勝手に陰ながら応援を始めるくだりにほっこりしました。
続きが気になる『カワセミさんの釣りごはん』
巨大財閥の跡取りを巡る政略争いの中で後継者の一人であるお嬢様のもとにスパイとして潜り込んだ侍女が、長く一緒にいるうちにお嬢様を大切に思うようになって自らの立場に苦悩するというお話。
赤坂アカ先生『かぐや様は告らせたい』は時折女の子×女の子の特別な関係を放り込んでくるので好きです。
熊田龍泉先生『それでもペンは止まらない』。
報われない者たちの人間讃歌というテーマの群像劇なのですが。
報われない人生の中にある自分を生かしてくれるような特別な存在との鮮烈な出会いが沢山描かれていて素敵です。
特に好きなのは登場人物の一人、女性を愛するアシスタントの梅島百合のケース
ユキと言葉を交わし、カメラに情熱をかけるユキの世界に触れたあかりは
「モデルになってほしい」
という言葉を受けて彼女の被写体となります。
ユキと少しでも一緒にいるために自分でもカメラを買い、撮られる喜びと共に撮る喜びを覚えるあかりですが、やがて彼女の前に現実が立ち塞がることに。
李琴峰先生『星月夜』を読んで改めて思ったのですが、李先生のタイトルのつけ方が秀逸です。
小説を最後まで読んで改めてタイトルの意味に気づくような感動があるので未読の方はぜひ。
ジーキルらが提唱した新しいガーデニングには従来のイギリス庭園とは違う"自然な植栽"や"自生の植物を活かす庭園造り"が要素の一つとしてあったそうですが、そうしたありのままを尊ぶ当時のガーデニング文脈と『さよならローズガーデン』で語られる自由と見比べてみると個人的には面白く感じます。