おいでよ、自分で。
そしたら、
一緒にどっか行こ。
中村珍先生『羣青』
夫を殺してくれと頼んだ女と、それに応えて殺した女。
たとえどこかへ行ったとしても自分達が置かれた状況から逃れることが出来ないと知っている二人が、終点に着いてしまう前に一時の逃避行を考えるシーン。
『宇仁田ゆみ作品集 ふかしぎ草紙』収録の『T*ss』で描かれる主人公二人の関係も百合味があって素敵。
背が小さくて合う服が少ない二十歳のナオと、背が大きくて合う服がない中学生の幸花。
同じ悩みを持つ二人が自分達に合う浴衣を作ろうと一緒に時間を過ごす中で年の差を越えて繋がっていく青春譚。
ひの宙子先生のデビューコミックが8月8日発売とのこと。
連載されていたオムニバス作品『なつかしい明日のはなしたち』の最終話がとても素敵だったので発売が楽しみです。
互いに心のどこかで相手のことを思い浮かべながら過ごしてきた高校の同級生が再開し、特別な存在であることを再認識するお話。
いけだたかし先生『Slit』(『シロップ secret-禁断×百合アンソロジー』収録)。
バスケ部のエースで生徒会長で王子様な先輩と、遠い場所から誰にも知られずその様子を見つめる私の交差を描いた学生百合。
ラスト2ページの展開が素敵。
優しさに満ちた結末に『ささめきこと』を思い出しました。
失声症ゆえに級友達とのコミュニケーションに悪戦苦闘する主人公(天然)と、人の心の声が聞こえるために彼女の想いが伝わってつい手を貸してしまう心埼菊乃(見た目ヤンキー)。
自身への感謝の声も丸聞こえでその度に顔を赤らめる何だかんだで面倒見のいい菊乃と、ついぞ知らない主人公の様子が素敵。
『やがて君になる』最終話を読みました。
寂しい気もしますがとても素晴らしい読後感。
コミックス最終巻は11月27日発売とのことで待ち遠しいです。
輸送人は蓄電容量に優れた「蓄電官」、戦闘力に優れた「放電官」の二人一組で任務にあたるものとされているのですが、蓄電官のエトワールと放電官の美月のバディの関係がとても素敵です。
蓄電官から放電官への電気の補充の方法も面白いのでご興味のある方はご一読を。
谷中分室先生『ボーダレスネーム』。
https://t.co/0mHdwbhgsl
広告会社を舞台としたお仕事群像劇です。
漫画家の夢を諦めた主人公の亜生が、とあるマンガ誌の広告を請け負ったことからかつての夢やを思い出していくお話。
亜生と彼女の下につくことになった新人の加賀ちゃんの関係がとても素敵です。
灰田よしひろ先生『春の翌日』
「高校二年生初日
初めてキスをした相手が
同じクラスに転向してきた」
という、幼馴染みの再会を描く素敵な百合でした。
春の翌日 1話 - ジャンプルーキー! https://t.co/YWnLw970lG
そんな自分の思わせぶりな態度に振り回されるレイを楽しんでいるようで。
「その顔もっともっとグチャグチャにしてみたくて」
という一筋縄ではいかない同級生との恋愛譚の続きが気になります。