兄嫁・薫瑠の学生時代の思い出が描かれる最新巻。
璃沙子との関係に焦点が当てられるのですが、薫瑠が好意を寄せていることを知りながら怜一と付き合い始めたり、それでいて何かと薫瑠を気にかけたり、はたまたこれ見よがしに怜一との仲を見せつけたりと彼女の真意が気になるところ。
作家として暮らしている才女です。
そんな今日子さんに惹かれていくのが"妹"のるりこ。
今日子さんにもらった口紅をつけて街へ出たり、その途中で知らない女性とキスしている今日子さんを目撃して自分の幼さを思い知ったりと、今日子さんへの初恋を通じてるりが大人の階段を登っていく様子が素敵。
9月24日(月)21時~
「食欲の秋 ご飯を一緒に食べる百合シーン特集」は甘々、ほのぼのから殺伐までご飯を食べるシーンだけを沢山見ようかと思っています。
オススメのご飯シーンも募集中。
画像は志村貴子先生『どうにかなる日々』。同居を解消したのになぜか一緒に住んでいる二人の社会人百合ご飯。
ご飯百合のついでになんとなく酒飲み百合シーンを拾ってみました。
酩酊して本音がこぼれたり、その場の雰囲気に流されたりするささやかな非日常感が素敵です。
大朋めがね先生『ふたり』
とみさわ千夏先生『お願いサプリマン』
ガワは女の子だけれど中身は菌というクアドラをどうとらえるかは今考えると改めて面白いのですが(11年刊行作品)、ナナとクアドラが互いに向ける思いやりの気持ちがとても美しい。
"老いた太陽系を捨てる日のために"という生物研究者二条ナオの目的に翻弄された二人の行き着く先も素敵です。
④巻の瑞季と萌の、運動部の王子様と体の弱いマネジャーが互いを"半身"と言い表す構図は今野緒雪『マリア様がみてる2 黄薔薇革命』の令と由乃に通じる点があったり。
※半身と思い合いある意味で未分化な二人がどうやって自立した個人として互いを思い合うに至る過程はぜひお確かめを。
今日の百合文壇バーは『ピルグリム・イェーガー』特集回。
家族のあり方、家の在り方が劇的に変わりつつあったルネサンス期に、アデールとカーリンという二人の少女が家族になりたいと願うシーンについてトール牧師をゲストにわいわい話しました。
二駅ずい先生のコミカライズ版ではパラからミッキーに寄せる親愛の情が溢れる文化祭編。
クラスの出し物で上演するヒーローショーにて、セリフの飛んでしまったミッキーに対して、心拍数を読む能力により誰よりも早く気づいたパラが手を差し伸べるシーンが描かれているのでご興味のある方はご一読を。
同じくシギサワカヤ先生『プレパラート』(『君だけが光』収録)も絵画を志す二人の女性のライバル百合(?)。
自分よりも豊かな才能を持った想い人に対して、背中から見ることしかできない主人公が切なく素敵。