[読書記録]Q.B.B(久住昌之、久住卓也)「古本屋台」集英社 2018。
滋味溢れるマンガ。どれが目なのかわからないくらいシワだらけのおやっさんの顔が好き。それと巻末の登場文献一覧が親切だ。
[読書記録」谷口ジロー「遥かな町へ 下」小学館 1998年。初版。
やっと下巻を読めた。出奔する父を引きとめることはできなかった。しかし残された母は実は父の心情を理解していたことを知る。苦くて清々しい不思議な読後感。
[読書記録]川崎昌平「労働者のための漫画の描き方教室」春秋社 2018。
「生きるという行為を、どれだけ豊かにするかを私は考えており、その方法論のひとつとして漫画を描くというミッションを紹介したいのである。」
なにしろ漫画を描く動機と目的の説明で170ページ使ってる。
[読書記録]芳賀たかし「ぼくらの燈台・五少年漂流記」2005年 創風社。中村書店1940.1942年の復刻。
前者はマンガ、後者は絵物語。
ズレた色刷りの具合がイイ。
「少年小説体系別巻3少年漫画傑作集一」1993年 三一書房。680ページ。分厚く重い。
芳賀たかし「人類物語・坊やの密林制服」昭和14年、真面目な丁寧なつくり。
大城のぼる「愉快な探検隊」昭和8年(1933年)この頃は田河水泡の亜流。
謝花凡太郎「まんが忠臣蔵」これぞナカムラマンガ。文字制限。。
[読書記録]赤塚不二夫「ひみつのアッコちゃん完全版1」河出書房新社 2009年。
改変前の1962年りぼん掲載時の状態が楽しめる。
「テクマクマヤコン」は無し。最初はなりたい人を逆さに言う。それが面倒だったようで途中からなくなる。俯瞰の構図や、初期の少女漫画的造形、など見所満載。
[読書記録]史群アル仙「史群アル仙のメンタルチップス〜不安障害とADHDの歩き方〜」秋田書店 2017年。
ADHDは多動性、衝動性、不注意、過集中。
双極性障害の誤診で飲んだ薬が副作用を起こす。作者が「ゴミクズの時代」と呼ぶ廃人のような日々が衝撃的だ。
[読書記録]守村大「まんが新白河原人ウーパ 1巻」講談社 2015。
漫画いが未開の山を買い、ひとりで伐採、整地、ログハウス建築。
地面に木の棒で線を引き「ここが家たあ!」て宣言、ウホホ踊りをするところが最高に好き。
[読書記録]陽気幽平「怪奇貸本収蔵館第5号 陽気幽平編」グッピー書林 2019年。
本多恒美名義の作品。「とり小僧」と比べトンデモ度は控えめ、意外に笑える作品なのだった。必然性なきクスグリに脱力する。緊迫のアジト潜入シーンで「おしりが大きくてスイマセン」のくだりは必要なのか!?
[読書記録]仲能健児「アジア夜話」KADOKAWA 2016。強烈なインド世界。深夜バス、マリファナ、泥棒、火葬、聖者、寺院、亜大陸列車、ビリー、チャイ、シタール、リクシャー、発熱、幻想、バッタ、読んでるだけでトリップしそう。主人公のアタマが実に奇妙。