昨日スペースで名前の出た宮谷一彦さんの『とうきょう屠民エレジー』(ブロンズ社1973)は、音だけで聞くとわからない漢字なので画像で。こんな背景が随所にあって、これが当時の「リアル系」を一気に加速させた。勿論大友さんも多大な影響を受けている。必読書。
大友さん周りの方々には、本になってない作品がホント沢山あるんだよねえ。マンガ『AKIRA』アシスタント第2号で屋台骨だった末武康光さんの「蚩尤伝」全8回351頁(未完)とかね……未完だしね……。高畠さん今さんに加えて楽書館の水野さんまで駆り出されて手伝った作品(SFアドベンチャー1989)
漫勉neo青池保子さんの回で紹介された、大友克洋さんがエーベルバッハ少佐をモデルにしたキャラクターを描いた1981年9月の短篇「ネコはよく朝方に帰って来る」は、短篇集『SOS大東京探検隊』収録。僕はこの作品の経緯と青池さんの反応が知りたくて、青池さんのサイン会でご本人に質問しました。
「レラの角笛」は未完に終わった『ナムチ』の直後の作品。大きな世界観の第1部ですが、これだけできちんと終わっている読み切り作品。高寺さん渾身の作画によるド・ファンタジーです。1993年に『月刊アスキーコミック』に2回に分けて掲載されました。読んだ方は少ないかもしれません。
笹生那実さんの新刊『すこし昔の恋のお話』読了。なるほど新田たつおさんとの馴れ初めはこんな感じでしたかー……ってイマイチよくわからないw そしてこれは由利さんでしょうかねえ。ヤングマカロン準備号の前の少年マカロン別冊の為に、コミケに行って同人誌たくさん買ったと仰ってました。
由利さんの写植技として、かなり特殊なものを挙げたんですが、由利さんの写植テクの基本として、フキダシ内いっぱいを使ったキツキツ詰めというのがあって、これが平常フキダシだと普通なのに、円弧を繋げた大声/叫びフキダシだとキツキツという使い分けになっててメリハリが強く効いてたりしますね。 https://t.co/Gs5rpNX2PZ
由利さんの自宅の仕事部屋には、急な変更にも対応出来るよう、写植がビッシリ貼り込まれたノートがあった。『AKIRA』の写植も勿論由利さんの仕事で、特に4巻は、大友さんのペンが絶好調だったのに合わせるように、由利さんの写植技も冴える。「大友さんの手書きの意図を汲んでね」と笑っておられた。
第二会場のくだん書房では、みやわきさんのスケッチブックや、展示されなかった原稿がパンパンに入っているクリアファイルをじっくりめくれます。生々しい筆致で眼福。70年代初頭くらいの絵柄が好きだなー
というわけで無事2冊とも発掘。一冊は大友関連同人誌やその他のB5本などの入ったダンボール(5段積みの最下層)に、もう一冊は森脇真末味承認FC会誌桃色軍団や単行本未収録作を入れたバインダーに入ってました(はい森脇真末味さん大好き)
月刊メロディに連載中の麻生みこと『下足痕踏んじゃいました』、修羅の国である川崎駅東側が舞台で親近感あったんだけど、今回なんて大師駅から西へ向かった車が港町駅に向かう側道に入ってから多摩川縁まで行って最後は多摩川の流れを甘く見て渡ろうとするとか、職場が近くてリアルすぎで笑える。