ちょっとお高めの『リボンの騎士 少女クラブ カラー完全版』を購入。
扉絵やカラーなど、1953年当時の掲載順を限り無く近く再現したワイド本となっている。
男とは、女とは何か?といったジェンダー論へ手塚治虫なりに踏み込んだテーマの先見性が最も興味深い見所だ。
戦うヒロイン好きなら必携の書。
『デロリンマン 平成編』で特に印象深かった第3話「犬を飼う」
不良から虐待されていた野良犬を助けたデロリンマンはその犬と暮らす事になるのだが、なかなか言うことを聞かない愛犬に対して度々手を上げてしまう。
恨めしそうに見る、写実的な犬の表情絵が上手い。
細かい粗はあれど、そのスケールのデカさと超常的な神々とも言える存在との闘い等は未完に終わった『サイボーグ009 天使編』への解答を示したともとれる。
更に言えば人類同士の内ゲバで滅んだ『デビルマン』のテーマや要素も先行して描いていたのが、ジョージ秋山の『デロリンマン』であったのだ。
DB連載中のかつては、売れる物を描く為に担当編集からしごかれたという鳥山明。
今ではDB超漫画版作者とよたろうへのアドバイスが実に的確だ。
小山脚本を改変した手腕を見るに、今や鳥山明は名編集マンのスキルが身に付いた様にも思う。
鳥山明無しのドラゴンボールは、やはりちょっと考えられない。
私、昭和生まれの20代OLなんだけど、フルハウスの全話DVDとか買ってくれたら嬉しい。
セラムンシリーズで記念すべき敵対する王子様キャラ第一号は、プロト作『コードネームはセーラーV』に登場した東センパイ。
ヒロイン美奈子にとって憧れの異性だったが、正体は敵組織の怪人で真性の悪役という全く救済処置の無い展開が、初っぱなからハードだ。
終盤ではタキシード仮面の前身的ポジションな怪盗Aが登場。
敵か味方か?という不明瞭な立ち位置で、やっぱり敵だったというのが意外性大。
ヒロインと王子様の敵対関係を、セラムン本編以上に明確化していた『セーラーV』。
この時点で、後のそういったコンセプトは殆どやりきっていた様にも思える。
『ドラゴンボール』の中で最もカタルシスを感じさせるトドメの演出は、セルとの決着シーンであろう。
悟空と悟飯が力を合わせて放つ親子かめはめ波は、従来の少年漫画らしい勢いによる"熱さ"と悪役を吹き飛ばし消し去るという定番イメージをも植え付けた。
攻殼機動隊SACと原作、同じシーンに該当する台詞の違い。
SACはテーマ元のサリンジャーのライ麦畑の一節を絡めた、まあ上手い改変。
バイバイ テロリストの原作素子は、より過激で意思表示が簡潔。こっちのが断然好みだけど、新アニメだと今の時代にどう落とし込むかが気になる。
『デビルマン』に登場する飛鳥了は主人公・不動明の親友であり、その正体はデーモン族を率いる宿敵大魔神サタンだ。
自らサタンとしての記憶を封じ、真実を知らずして明のデーモン討伐に協力していたが、その真意はデビルマンとしての力を与え愛する者である明を庇護する為でもあった。