絵がうますぎるので誰も気にしないが、この作家はすごく字がうまい。書き文字が絵の一部として機能している。全身美意識の塊みたいな人なんだろうか。
(仲谷鳰『やがて君になる』5巻)
仲谷鳰『やがて君になる』5巻
第24話は、侑が珍しく燈子を誘っての水族館デートが描かれる。可憐だが、どこかヒンヤリとした絵柄は水族館にぴったりで、ため息のでる様な時空をつくりだしている。
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鬼八頭かかし『たとえ灰になっても』4巻
「思考型鬼ごっこ」篇も佳境にはいった。ややテンポが遅くなった感はあるが、カニバリズムなどの露悪的なテーマを、ときに可愛くユーモラスにえがく、独特の世界観は健在。
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コナリミサト『凪のお暇』3巻
3巻は家族の描写に力をいれる。凪や慎二が幸せをつかめない理由があきらかに。レディコミらしいエピソードもあるが、こちらも冷え冷えとして虚無的な展開に。淡々とした表現だが、救いがなくて怖い。
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吉沢雅『クロユリ学園 大奥学科』
運よく超名門女子校へ入学した「美雨」は、なんの取柄もないのにエリートのグループに迎えられ、そこでのバトルロイヤルに巻きこまれる。これが初単行本だそうで、イジメ・熱血・百合エロスなど、てんこ盛りの内容。
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ボマーン『魔法少女は笑わない』
笑顔をつくれないのが弱点である魔法少女の物語。まどマギへの真剣なオマージュでもあるらしく、4コマ漫画なのにストーリー性が高い。1巻完結でページ数はすくないが、アニメの1クールを見終わったような読み応えのある傑作だ。
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マウンテンプクイチ『球詠』3巻
埼玉県大会が開幕。あいかわらず日常を淡々と、野球をリアリスティックに描いているが、地味になるどころか、美少女たちが画面にぱっと花を咲かせる。やはり傑作だ。
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山崎零『恋せよキモノ乙女』
着物をテーマとした、なんとも華やかで艶やかな漫画。大阪で受付嬢として働く主人公の、じれったい恋模様も魅力的。おすすめ。
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糸川一成『空男 ソラダン』
男子高校生が修学旅行での出会いをきっかけに、男性CAになろうと志す物語。同僚である女性CAたちが、うつくしいだけでなく、誇り高いプロフェッショナルとして描かれており魅力的。
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成家慎一郎『まなかの杜』
杜の都・仙台にある神社を舞台とする物語。恋する相手が神様だったりして、世界観を一言で説明するのが難しいが、がんばり屋さんで心やさしいツインテの主人公を応援したくなる。
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渡邉嘘海『エデンの処女』
生物兵器で男が死滅した世界をえがく百合漫画。新人らしく好きなものを目一杯つめこんだ感じの作品で、美少女や草花の描写がむせかえるほど濃密だ。
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文尾文『私は君を泣かせたい』2巻
映画鑑賞を媒介とした百合漫画の続刊。関係はさっぱり進展しないが、そういった回りくどさこそ百合の王道と言えなくもない。髪の毛などの描写にも独自性がある。
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