坂野杏梨『さよならピーターパン』
アニメ制作会社サンライズとのコラボによる、ロボットSF漫画。設定はけっこう過激で、巨大ロボット文化についての解釈がおもしろい。あまりSFっぽくないフワッとした絵柄も、不思議なバランスに寄与している。
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各務浩章『くにはちぶ』
テーマは村八分の国家版。全国民が法にもとづき、ひとりの女子中学生を無視するとゆう、ディストピアものだ。コントラストのきいた表現で、ジョージ・オーウェル的社会風刺に果敢にいどむ。
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篠原ウミハル『鬼踊れ!!』
東京の高校で、岩手の郷土藝能「鬼剣舞」に熱中する少女をえがく青春もの。ヒロイン「紬」の、凛とした佇まいが印象的。
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江島絵理『柚子森さん』4巻
裏表ありすぎる小学4年生「りりは」が敵役として動き出し、年の差百合カップルを引き離しにかかる。手に汗握る心理戦、ロリ目線の世界観、ドラマチックな展開……物語は拡張し深化している。
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板倉梓『間くんは選べない』完結
二股をやめられない主人公に、包囲網がじわじわ狭まる。友人は、秘密を守る代わりに3000万円払えと、理不尽な要求を。可憐な絵柄の背後で、セックスとバイオレンスが交錯する、唯一無二の世界観が完成度を高めている。
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ひみつ先生の2作が期を同じくして登場。
『たば子ちゃん』は、タバコを擬人化したコメディ。『ぺたがーる』3巻は、おっぱいをネタにした4コマ。
読者が愛煙家でも嫌煙家でも、巨乳派でも貧乳派でも、分け隔てなく取りこむ、懐の深さが魅力。
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鈴木マナツ『朝比奈くんのひみつ』
『コミックガーデン』掲載の読切。女子高生の主人公が下着屋で店番をしてたら、イケメンの同級生がひとりで来店。実は彼は「ブラ男子」で……。作者の武器である女性美は控えめだが、優しいタッチのコメディに仕上がっており、さすが。
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佐々木ミノル『中卒労働者から始める高校生活』9巻
9巻はまるごと、莉央の初バイトの話。メイド風の制服が可愛い。そんな莉央に、職場の先輩が馴れ馴れしくするのを見て、まことはキレるが……。ベタな展開と思わせつつ、最後にどんでん返しを決めるあたり、いつもの中卒。
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室井まさね『煉獄女子』
高校を舞台とするサイコスリラー。内気な主人公をイジメから救ったミステリアスな美少女は、実は連続猟奇殺人者であるらしく……。百合要素がイマフウで、独特の味わい。
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神崎かるな/黒神遊夜『武装少女マキャヴェリズム』7巻
新章突入し、作者お得意の「団体戦」が繰り広げられる。ゴスロリ系の服装に似合わぬ、霧崎千鳥の凶暴な言動が印象的。
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鈴木マサカズ『マトリズム』
違法ドラッグに溺れる人間たちと、それを追う捜査官の物語。さいきん力作を連打している鈴木マサカズならではの、カラカラに乾いた筆致を堪能できる。
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藤田かくじ『放課後少女バウト』2巻
女子高生の総合格闘技もの。華麗なコスチュームを身に纏った美少女たちが、血まみれ痣だらけになって高みを目指す。破壊され、斃れてゆく姿もうつくしい。
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