灰刃ねむみ『足芸少女こむらさん』
なんでも足でこなす雑技団育ちの「こむらさん」が、一切手を使わずに活躍するコメディ。ひたすら足足足足と暴走するフェティシズムを、くっきりした絵柄で描写している。
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マウンテンプクイチ『球詠』6巻
主人公のピッチングと機を同じくして、作者の表現力も覚醒した第6巻。擬態語や枠線などの実験的表現が目を引くが、登場人物の何気ない表情や動きなどにも深みがある。ひょっとしたら本作のピークかもしれない名勝負だ。
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杉浦次郎『僕の妻には感情がない』
サラリーマンの青年と、家事ロボット「ミーナ」の生活を描くラブコメ。中古で安く購入したミーナは常に無表情で、ただの機械であるはずだが、たまにドキッとさせる言動をして葛藤が生じるのが読みどころ。
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笹生那実『薔薇はシュラバで生まれる』
「黄金時代」とも言われる、70年代の少女漫画の創作現場を、美内すずえなどのアシスタントを務めた経験にもとづいて語る作品。熱かった時代を駆け抜ける青春群像は、作家論・作品論としても面白い。
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津留崎優『SA07』
漫画・アニメ系の専門学校を舞台とするコメディ。「承認欲求の鬼」と呼ばれ、オタサーの姫的ポジションを目指す主人公の、破天荒な言動が笑える。その一方で、初恋を経験して右往左往する姿がいじらしいし、個性的なクラスメイトの群像劇としても面白い。
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もちオーレ『出会い系サイトで妹と出会う話』
おもにツイッターで発表された作品をあつめた短篇集。絵柄はどちらかと言えば淡白だが、最高レベルに濃厚な百合を堪能できる。
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くろたま『社畜に死神が憑く案件』
27歳の働きすぎOLを死神が訪ね、過労のせいで死期が迫ってると伝える。しかし社畜OLはまったく生活を改めるつもりはなく……。カッコよくて可愛いアラサー女子を見たい人におすすめ。
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須藤佑実『みやこ美人夜話』
京都を舞台とした、幻想的で寓話的な話をおさめたオムニバス。ノスタルジックだけどベタベタしない作風は稀有なものだし、昭和ぽかったり現代風だったりする女子たちが、あいかわらず魅力的。
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冬目景『黒鉄・改』
鉄仮面の渡世人が活躍する股旅もの。改題してのシリーズ再始動で、単行本はなんと17年ぶり。初期作品を髣髴させる『空電ノイズの姫君』もふくめ、冬目景ルネッサンスが到来した。
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みもと『コイゴコロクリップ』
オムニバス形式の百合漫画。ちょっとクセのある絵柄で、ストレートに感情をぶつけあう少女たちのシーソーゲームを描く。レーベルは百合姫コミックス。
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渡邉嘘海『エデンの処女』2巻
男が絶滅したディストピア(あるいはユートピア)を舞台とするゴシック百合が、作者もおどろきの第2巻刊行。かませ役である葵の内面をぐりぐりと抉る描写に、迫力がある。
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やまむらはじめ『姫ヤドリ』
1970年代のハンガリーなどを舞台に、クーデタで国を追われた三人の姫君の、魔法を駆使しながらの逃亡劇をえがく。年代物の銃や車が活躍するアクションと、三姉妹の百合描写が魅力的。
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