「鬼滅の刃」6巻。
禰豆子にかまう善逸が好きだ。
箱の中の禰豆子。善逸はその孤独を見逃さない。
時間を見つけて話しかけ、夜には外に連れ出す。綺麗なものを探してきて見せる。
愛じゃなくても恋じゃなくても。
善逸がただ一つ持つ「決して負けない強い力」。
それがこの信じる優しさなのだと思う。
「鬼滅の刃」204話
アオイはお腹を空かせる伊之助のために、いつ食べてもいい専用のお盆を用意します。
箸が苦手な伊之助のことを考えた、おにぎりと卵焼き。
輝くような伊之助の笑顔。
野生児伊之助にとって、自分のためだけに料理を作ってもらったのって初めての経験だったのかもですね。ほわほわ。
「鬼滅の刃」10巻末。
伊之助が言葉を習得したエピソードが好きすぎる。
母猪が注いだ溢れる愛情は、伊之助の自己肯定感を育んだ。
山のお爺ちゃんが幼き化け猪に注いだ愛情は、読み聞かせ教育の奇跡を起こした。
愛情って血も種も超えるんだよ。
この番外編を読むといつも、私の心はホワホワする。
「リバーエンドカフェ」1巻。
もともと『絆』という字は、牛馬を繋ぐ綱のことを指した。転じて人の心や体を縛るもの、手かせ、足かせの意味を持つようになった。
『絆』が何か素晴らしい言葉かのように扱われる現代日本。
『絆』を口にする人物が自分の何を縛ろうとしているのか、注意して見極めたい。
コナリミサト「凪のお暇」7巻
主人公を長年苦しめた、最大の脅威にして最強の仮想敵「お母さん」。
完璧だと思っていた母親が、実は普通の人間だということを知り打ち拉がれる。
見たくなかった母親の弱さ。
「いい親」でありたい「いい子」でありたいとの想いが行き違い、お互いを苦しめる。切ない。
藤原さとし「ライジングサン」7巻
自衛官の厳しい再就職事情。
陸上自衛隊最高峰資格「レンジャー」を持つエリート自衛官が、退官後は交通整理や守衛の職に就いている。
宇宙人襲来で全滅する自衛隊の最新兵器。工事現場から守衛室から、立ち上がる元レンジャー達。最強の爺さん達の活躍を夢想する。
たかぎ七彦「アンゴルモア元寇合戦記 博多編」2巻
本巻の読みどころはやはり竹崎季長の先駆けシーン。御家人でありながら極貧に落ちぶれていた竹崎家。栄誉ある先駆けは千載一遇のチャンス。家名繁栄はこの一戦にあり!僅か五騎でモンゴル軍に突っ込みます。
季長の運命やいかに?
熱き血が滾る傑作。