カレー沢薫「ひとりでしにたい」1巻
昔は高卒でも正社員として安定した収入が得られた。無理して大学まで行く子は多くなかった。
2003年小泉内閣の労働者派遣法改正で非正規労働者が激増。奨学金問題が顕在化したのはこの頃からだ。
多額の借金を負っても抜け出せるか分からない、負のループが切ない。
カレー沢薫「ひとりでしにたい」1巻
人生に楽しみって必要?
多額の奨学金で一流大学を卒業した那須田君。中央官庁に就職したものの、奨学金返済のため手取りは少ない。
お金を使わない生活が当たり前。雨風が凌げ餓えず着られる生活、死ぬまでそれで十分との価値観を持つ。
今の若い人は賢いなあ。
カレー沢薫「ひとりでしにたい」1巻
“大丈夫”
…は、孤独死の始まりですよ。
福祉制度が一通り整備されている日本。しかし自ら声を上げ適切な場所に助けを求めねば機能しない。
本当に困ってからでは気力が無くなり調べるて行動するのが難しい。元気な時にこそ相談先を調べ備えておくことが大切だ。
「鬼滅の刃」1巻
「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」
この言葉、何か既視感を感じるなあと考えていたのだが、思い出した。
ラオウが少年を激しく諭すこの場面だ。
「怖くば俺の腕を食いちぎってでも坑え!!」
「戦わねばそのふるえは止まらぬ!!」
この時の少年が冨岡義勇だったら胸熱だなあ。
「鬼滅の刃」15巻
善逸のプロポーズシーン。
この時は禰豆子に軽くいなされてしまうが、最後には想いが実った。多少カッコ悪くても、素直な気持ちを言葉や行動で伝え続けること。この善逸の信じる力って、この作品の裏テーマなのではと思う。
ところで「毎日寿司とうなぎ」って、何気に魅力的ですね。
「鬼滅の刃」23巻
善逸の
「妻の分も…」
のセリフに
「妻?」
「はわわ」
と反応する禰豆子が可愛い。
善逸が言う「妻」とは自分のことと自然に捉える禰豆子。善逸を結婚相手として意識していたことが窺えます。
ご飯を山盛りによそう笑顔。野原で語り合う笑顔。本当に相思相愛なんですね。ほわほわ。
「鬼滅の刃」23巻
伊之助の涙に泣いた。
鬼化した炭治郎。炭治郎が人の道を踏み外す前に、俺が斬る俺が止める。炭治郎の首へ刃を振る伊之助。でもできない。仲間だから、兄弟だから。
伊之助の目からぼろぼろ溢れる涙。
力の誇示が全てだった伊之助が、かまぼこ隊で得た宝物。
伊之助の涙に泣いた。
鬼滅の刃最後の伏線「青い彼岸花」。
鬼を作り出す青い彼岸花、それを全滅させたのは伊之助とアオイの曾孫だった。
うっかりミスによる非難轟々。それにより再び鬼が現れる危険性を消滅させ世界を守った。
人知れず世界を救った英雄。伊之助譲りの何度でも立ち上がる力で、猪突猛進に活躍してほしい。
「鬼滅の刃」23巻
転生した蜜璃夫婦の経営する定食屋。メガ盛りで高校生にも人気らしい。
食べるのが大好きな蜜璃だから、若者達がモリモリ食べるのを見るのって本当に楽しいんだろうな。
女性の大食いも個性として認められるようになった現代日本。先人が築いた平和な社会の有り難さを噛みしめたい。
「鬼滅の刃」23巻
蜜璃のプロポーズシーンに泣いた。
「伊黒さんと食べるご飯が一番美味しいの」
「また人間に生まれ変わったら」
「私のことお嫁さんにしてくれる?」
来世で結ばれることを誓い旅立つ二人。
「一緒に食べるご飯が美味しい」って、結婚相手に求められる一番大事な条件かもですね。
「鬼滅の刃」204話
満開の桜の木の下で、語り合うカナヲと炭治郎。
「叶ったよって」
「教えてあげたい」
もう「決められないカナヲ」ではありません。しっかり心の声を聞いて自分の想いを語ります。
「やさしい」微笑む炭治郎。彼が異性にこんな気持ちを抱くのは初めてかもです。よかったね、カナヲ。
自分で決めることを放棄してきたカナヲ。
炭治郎は心の声が小さいのかなと考えます。「心の声をよく聞くこと」を賭けたコイントス。「偶然だよ」の笑顔に心の殻が氷解します。
「一人じゃ無理だったけど」
「仲間が来てくれた」
仲間を大切に。不器用なりのカナヲの頑張り。姉達も天国で喜んでるよね。