柴なつみ「わたしのお嫁くん」
速水先輩の部屋を訪れた山本くん。
汚部屋ぶりに耐えかね、テキパキと掃除を始める。
「お嫁さんに欲しい…!」
ときめく速水先輩へ山本くんの一言。
「あんたはルンバとでも結婚しとけ!!」
すごいパワーワードだ。
北斗の拳のこのシーンを思い出した。何故だろう。
山口つばさ「ブルーピリオド」9巻
先輩教授から投げかけられた「先生は女性だから」の発言に、憤怒のあまり闇落ちする猫屋敷先生。
しかし教授会での立ち位置を計算し、豪快な笑いで返してみせます。
どんな社会でも必要になる、自分を殺しながらの苦渋の振る舞い。
生きていくって大変だ。
カレー沢薫「ひとりでしにたい」
熟年離婚は経済的な損失が大きい。離婚した結果貧困に陥るケースも多い。
最近は「配偶者居住権」など、相続の面で配偶者を守る制度も整備されつつある。
離婚となるとつい勝った負けたの感情論となるが、法律や社会制度を勉強して損か得かの検討も冷静に実施したい。
萩原天晴「上京生活録イチジョウ」
ついつい夢中になってしまうスマホゲーム。
無課金でも時間という貴重な有限資産を毟り取られてしまう。
やってる時は楽しいが、膨大な時間を徒に浪費したことに気付いてしまうと喪失感が半端ない。
知らず知らずのうちに、のめり込みすぎないよう注意したい。
1952年、神戸のパン職人がオムライスを見て閃いた。この形のパンを焼いたら面白いのでは。洋食用のライス食型で成形して焼き上げると、紡錘形のパンの表面に数本の溝がついた。この形がマクワウリに似ていることからメロンパンと名付けて売り出された。
メロンパンを食べながら、日本のパン史を想う。
「猫と私とドイッチェランド」
ドイツのスーパーで売っている卵の実態。
割れていることもしばしばで、羽根が入ったりフンがついていたりするのだという。
確かにそんな状況では、卵かけごはんは食べられない。
日本で売っているピカピカの卵。
その特別を実現してくれる生産流通の皆様に感謝したい。
三次マキ先生「夜の下で待ち合わせ」第2話。
クラス会で孤立する主人公。いじめを受けているとかではなく、ナチュラルにクラスに溶け込めない。
私はこういう高校生活のスタート失敗しちゃった系のお話に弱い。「君に届け」の第1話とか感情移入しすぎて泣いてしまった。
都のこれからに目が離せない。
クラスメイトとの交流を断念し、食べ放題の元をとることに専念する主人公の都。
腹にたまる炭水化物と胃もたれする肉。
私が三十代になって気付いた真理を、高校一年生で悟るあたり只者ではない。
高校生の頃は食べても食べてもお腹が空いた。部活中に飲む水道水とか、宇宙一美味しいと思ったなあ。