大正13年9月1日付『都新聞』「フジンシツ」欄にこんな記事があった。ピアノの修繕詐欺が横行する程度にはピアノが家庭に普及しつつあったと読めそうで面白い。楽器の素養がないので、秋口が楽器類の手入れ時と言われてもピンときていない。今でもそういうものなのか、時代的な背景があるのか気になる。
#おいしい浮世絵展 より歌川国芳「絵兄弟やさすかた」源頼政の鵺退治を下敷きに、鰹節をかっさらう虎柄の猫が鵺に見立てられ、女性にぴしゃりと討たれる。なんとも言えない猫の表情がたまらなくいい(笑)
神戸に現れる前年、1916年(大正5)3月名古屋における「生大黒」興行の記録を入手した。ここでは「福の舞」「宝の舞」などを披露したらしい。「毎日押すな押すなの大入」とは言いつつ、これ以上の目新しい情報の追加はなかったのか、この新聞での後追い記事は三日で尽き、足取りは途絶えてしまった。
明治43年頃にはブルドッグを輸入して飼う家もあった。同12月8日付『都新聞』。記事が言及する「曽て本邦有数の名犬と称せられたる古川高田両家の愛犬」も有名犬だったようだ。例えば『牧畜雑誌』307号掲載の卯木庵「家畜病院」は「都下の各新聞に十万円の犬として写真まで載せられた」と紹介している。
大正14年4月5日付『都新聞』「お待兼の冷しコーヒー器が出来ました」との広告があった。いつ頃からどのようなスタイルでアイスコーヒーを飲む文化が日本に出来たのか、こういうところから気になってくる。
気になると追わずにいられない。いずれも河北新報。①T13.9.24夕刊、「一分間に三冊づつ売れる」と豪語する『男女生殖器図解全書』②同9.27朝刊、「注文殺到忽五万部発売!」と誇る『男女生殖器図解研究』金川書院③同9.28朝刊、同じ住所で翌日には発行元がもう違う(笑)④T14.6.6夕刊、「忽十万部」
本当にこんな話があったのか。大正6年7月4日・5日付『都新聞』が江戸城にあった名品を井上馨がどうせしめたか載せていた。骨董屋を集め買い取り強要を匂わせ、維新騒ぎで金のない彼らが控えめに値付けするや金策は明日までなと切り、無理だと言ってきたところでではワシがその値で買うとかっさらったw