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「祭の日になったから、夕方、番場町の男谷家へ行った。兄弟も待っていて、
『よく来た。今、源兵衛が湯へ行ったから、帰ったら出掛けよう』
と、支度をしていたら、源兵衛が帰ってきた。
それからケンカの打ち合わせをしながら、八幡へ行った。」
#はやおき訳
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「おれが横っ面を殴ってやると、残りのやつらが総出で殴りかかってくるから、当てずっぽうで殴りまくったら、皆逃げていった。
四人で八幡をブラブラしていると、二十人ばかり、長鉤を持って来た。
『何だ』
と思っていると、一人が、
『あの野郎だ』
と抜かして、四人を取り囲んだ。」
勝小吉16歳。親戚の男谷兄弟と用人と4人で、八幡の祭りへ出掛けた小吉。そこで大勢相手にケンカをすることになり、兄弟と小吉は用人を置いて逃げ出しますが…。
マンガ『夢酔独言』二十九話(1/4)
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「『このままじゃまずい、三人は吉原へ逃げなされ。あとは私が切り払い、帰るから。早く行きなされ』
と、源兵衛が言ったが、源兵衛一人を置いて行くのは不憫だから、
『皆で追いまくって、一緒に逃げよう』
と言うと、
『お前様方は、ケガをしてはいけない。ぜひとも、早く逃げなされ』」
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「先頭のやつらがバラバラと後ずさったはずみに逃げ出して、浅草の雷門で、ようやく三人一緒になった。吉原へ入ったが、源兵衛が心配だから引き返した。
番場町で飯でも食おうと思っていたら、源兵衛は先に家に帰っていて、玄関で酒を飲んでいた。それで、三人とも安心したよ。」
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「四人でまた八幡の前へ行ってみたら、旅籠町の自身番に、大勢人が集まっていた。そこで話を聞いたら、
『八幡で大ゲンカがあって、小揚の者を殴ったのをきっかけに、小揚の者二、三十人と、蔵前の仕事師が三十人ばかりで、相手を捕まえようとしたが、とうとう一人も捕まえられなかった』」
テステス、昨日からあんまり埋まってないけどもちょっとだけ埋めました。
ご飯食べてたら連れ戻されて、檻に入れられて中で手習いする小吉。
#夢酔独言
勝小吉16歳。ケンカの稽古に熱中し、親に内緒で、親類の男谷兄弟と浅草市へケンカをしに出掛けます。ところが、切れた着物が兄弟の父親に見付かり、男谷家へ呼び出されることに…。
マンガ『夢酔独言』三十話(1/4)
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「暮れの十七日、浅草市へ例の連中と行って、その時も大ゲンカをした。その時、忠次郎が肩を切られたが、着物を厚く着ていたから、襦袢まで切れたが、無傷で済んだ。」
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「兄弟は何事もなかったように帰って寝た。
翌朝、女中が着物をコタツへ掛けようとして、襦袢が切れているのを見付け、忠次の親父へ言いつけ、おれも番場町へ呼び出された。
忠之丞がおれ達三人を並べて、いろいろ意見を言ってくれた。
『今後はケンカをしません』
と、一筆書かされた。」
テステス、要約漫画4ページ目下半分の背景ディテールをおおむね埋めました。
右下は、大川丈助騒動で困る、地主の岡野孫一郎さん。
#夢酔独言